書くべきか書かざるべきか迷っているうちに、前田敦子さんの映画出演決定、それも準主役、という話が発表された。おめでたいムードに水を差すようで、ますます書きにくくなったのではあるが、このタイミングだからこそ、あえてお祝いのはなむけとして書いておくことにした。
千秋楽アンコール時の MC で、前田さんは、自分は歌が苦手なのに、どうしてこんなに歌うところが多いのかと思った、という趣旨の発言をした。もちろんそれは、自信のなさから、ついそんなことを思ってしまった、という意味であり、そういうわがままな考えを反省した、という文脈の中で述べられたことなのだが、さすがにこの発言には、聞いていたこちらがヒヤリとし、また苦笑いもしてしまった。
ほかの何人かが言っていたように、メンバーはみんな、自分が歌うパートを少しでも多くもらいたいと思っていたはずだ。その中でのこの発言は、他のメンバーの気持ちを逆なでするものではなかっただろうか。
また、そもそもそれ以前の問題として、たとえどういう文脈であったとしても、もし「仕事の中で」こういう発言をしてしまったら、普通は周囲から「では、あなたはどうしてここにいるのか、嫌ならすぐに辞めてしまえば良いのに」と言われる種類のものだ。それは「学校との両立で悩んだ」とか「一人の部屋に帰るのが辛かった」とかいうような「ステージに立つのと引き換えに辛いことがあった」というのとは、わけが違うのだ。
あの劇場の中だけで、メジャーデビューを目指している ( つまり、まだプロフェッショナルではない ) 女の子として言うのであれば、心優しいファンはあの発言をさほど問題視しないことと思う ( まあそれでも、千秋楽だから特別、だけどね )。
だが、これから劇場の外に出て「よその仕事」をするようになるのであれば、周囲はあなたをプロとして扱うはずだ。その場合には、たとえどんな文脈であっても、そういう愚痴を表向きに言ってはいけない、ということを、肝に銘じて欲しい。映画の場合だったら「滑舌が悪いのに、どうしてこんなにセリフが」とか、「演技が下手なのに、どうしてこんなに出番が」といったことは、自分の身内 ( マネージャーなど事務所側の人 ) 以外の人がいる場所では、絶対に口にしてはいけない。「だったら今すぐ役を降りて帰れ」と言われるだけだ。
まだ中学生の前田さんにとって、メンバーのトップを切って外の仕事に出て行くことは、不安も大きいと思う。最初よりは 2 番手、3 番手の方が、先に行った人の話も聞けて、不安も少ないのに、と思うかも知れない。けれども、「どうして私だけが」とか「どうして私が先に」と思っても、そうした問いに答えはない。それはほとんど運命のようなもので、このチャンスはほかの誰でもなく、前田さんに訪れたものだ。あとはそのチャンスに対して全力を尽くし、飛躍のキッカケにしていくことを考えるしかないのだ。どうか前向きに頑張って欲しい。
千秋楽アンコール時の MC で、前田さんは、自分は歌が苦手なのに、どうしてこんなに歌うところが多いのかと思った、という趣旨の発言をした。もちろんそれは、自信のなさから、ついそんなことを思ってしまった、という意味であり、そういうわがままな考えを反省した、という文脈の中で述べられたことなのだが、さすがにこの発言には、聞いていたこちらがヒヤリとし、また苦笑いもしてしまった。
ほかの何人かが言っていたように、メンバーはみんな、自分が歌うパートを少しでも多くもらいたいと思っていたはずだ。その中でのこの発言は、他のメンバーの気持ちを逆なでするものではなかっただろうか。
また、そもそもそれ以前の問題として、たとえどういう文脈であったとしても、もし「仕事の中で」こういう発言をしてしまったら、普通は周囲から「では、あなたはどうしてここにいるのか、嫌ならすぐに辞めてしまえば良いのに」と言われる種類のものだ。それは「学校との両立で悩んだ」とか「一人の部屋に帰るのが辛かった」とかいうような「ステージに立つのと引き換えに辛いことがあった」というのとは、わけが違うのだ。
あの劇場の中だけで、メジャーデビューを目指している ( つまり、まだプロフェッショナルではない ) 女の子として言うのであれば、心優しいファンはあの発言をさほど問題視しないことと思う ( まあそれでも、千秋楽だから特別、だけどね )。
だが、これから劇場の外に出て「よその仕事」をするようになるのであれば、周囲はあなたをプロとして扱うはずだ。その場合には、たとえどんな文脈であっても、そういう愚痴を表向きに言ってはいけない、ということを、肝に銘じて欲しい。映画の場合だったら「滑舌が悪いのに、どうしてこんなにセリフが」とか、「演技が下手なのに、どうしてこんなに出番が」といったことは、自分の身内 ( マネージャーなど事務所側の人 ) 以外の人がいる場所では、絶対に口にしてはいけない。「だったら今すぐ役を降りて帰れ」と言われるだけだ。
まだ中学生の前田さんにとって、メンバーのトップを切って外の仕事に出て行くことは、不安も大きいと思う。最初よりは 2 番手、3 番手の方が、先に行った人の話も聞けて、不安も少ないのに、と思うかも知れない。けれども、「どうして私だけが」とか「どうして私が先に」と思っても、そうした問いに答えはない。それはほとんど運命のようなもので、このチャンスはほかの誰でもなく、前田さんに訪れたものだ。あとはそのチャンスに対して全力を尽くし、飛躍のキッカケにしていくことを考えるしかないのだ。どうか前向きに頑張って欲しい。