グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

そろそろイラガ。

2022-06-18 15:00:24 | Weblog
そろそろイラガ。

剪定ばさみを使って クスガネモチの樹形を整えていたとき ・・・

       

右手の薬指付近に一瞬 ビリリ、 その後に ひりひり とした刺激。


      

      

イラガです。


  

電気が走ったような刺激を受けた場所をよくみると、そこには☆の形
に整列した、まだ長さ1センチにも満たない若齢幼虫期のイラガたち。

“小さいうちはそれほど棘がない” とはいいますが、それでも患部は
ひりひりひり 。 別の部分の葉をよくみると、樹の そこかしこ
にも 小集団が。

      


農業においての、たとえば果樹の成木園などでは大発生しない限り生
産上の実害はそれほどない・・といわれるイラガ類ですが、農作業中
に幼虫の毒針に触れて刺されると、気分的に厭世ってかんじになるの
で、やっぱり対策は必要でしょうね。

ということで今回は、 そろそろイラガ というおはなしでした。


晴れ  独特なのがイラガ類の繭。​こちら​。 芸術的でもあり
  土俗的でもあり、 なかなかに魅惑されます。
  
 
 
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」    


食料を自給できない国なんて想像できない・・と語った男。

2022-06-16 19:04:25 | Weblog
食料を自給できない国なんて想像できない・・と語った男。
世界の食料や資源の高騰による食料不足が心配されはじめているという
現在の時節がら・・・ということで2009年の回の再掲載ですが、よろ
しかったら ご参考に。


『食料を自給できない国なんて想像できない・・と語った男。』

1968年から1972年にかけて、家畜や鶏から熱帯植物などまでを
扱っていたヒューストンの農業会社に勤務し、米国各地や中米諸国に出
かけて、買収対象となる苗木畑を探す仕事を経験していた米国大統領経
験者がいます。それが米国内の輸出型の大型企業農業に肩入れし、日本
に米国産牛肉の再輸出を迫った前米国大統領・・・ジョージ・ブッシュ
氏です。

離任間際では評判が良いとは言えない大統領でしたが、彼の農業に関す
る演説のなかで、実にみごとだと思ったものがあります。曰く、「食料
を自給できない国を想像できるか。そうなった国は、国際的な圧力と危
険にさらされている国だ。食料自給は国家安全保障の問題である。アメ
リカ国民の健康を守るために輸入食品に頼らなくて良いのは、何とあり
がたいことか」というものです。

この演説は、これから日本国民が考えねばならないであろう大切なこと
を訴えています。その背景には、2008年の穀物暴騰時に世界の農産
物輸出国で『農産物の輸出規制や禁輸といった措置がとられた』という
大きな事実があります。

ちなみにそのときに主な農産物輸出国によるの、各国国内供給確保のた
め輸出規制例は

 ウクライナ  小麦、コーン、大麦、ライ麦に輸出枠設定
 セルビア   過剰輸出回避のため小麦、大豆等の輸出規制
 カザフスタン 輸出業者に国内販売義務付け発表
 インド    インフレ抑制でコメ、小麦、乳製品の輸出禁止
 ベトナム   コメの新規輸出等禁止
 アルゼンチン コーンや小麦の輸出規制、06年牛肉の輸出枠設定
 ロシア    国内の穀物需給緩和でも 小麦、大麦の輸出税導入
 中国     穀物とその加工品に輸出関税の導入
        穀物等の輸出促進のための輸出還付金の廃止

といったものがあります。

そうなんです、お金があっても穀物が買えなくなる事態が、このとき
現実に起こっていたのです。そして心配しておかねばならないのは、
そう次の穀物の高騰が起きたとき、さらにはその次の次に穀物の高騰
が起きたときなのです。

農産物輸出国が輸出規制や禁輸をしないという保証はないのですから。

さきのジョージ・ブッシュ前大統領の演説は、米国国民よりも、むし
ろ自給率が低い国こそが、より真剣に考えるべき課題であるはずなの
です。

さて、そんな自給率の低い国の代表といってもよい国であるわが日本。
わが国の政治家の目指す国の進路の行先は 何処へ。


晴れ↑は2009年分ですが、ちなみに日本の農業政策の典型が
  こちら。種子の国内生産にかんする、いわゆる農政改革と
  いう名の農政改悪とも思われる事例です。・・・新電力を
  推し進めた結果が表れ始めている今、つぎは種が悩みの種
  となるかもですね。
 
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜」




なんといっても怖すぎの千手観音さま。

2022-06-14 23:29:49 | Weblog
なんといっても怖すぎの千手観音さま。
2019年8月。人で溢れかえる三十三間堂にははいらずに、向い
にある後白河天皇陵へ参拝させていただいた話のつづきです。
じつは三十三間堂にお詣りしなかったのは、混んでいるから・・
というのは表向きの理由。本当の理由は 観音様が怖い から。
だったんですよ。ということで、 そんなトラウマ話はこちら。
 ↓

『なんといっても怖すぎの千手観音さま。』

鴨川から東のほうへと歩いて三十三間堂へ。

         

        

しかし。 怖さを覚えて 矢印のとうりには内/なかには入れず。

  

それは、その理由は・・・観音さまが 怖いから。

子供のころにみた楳図かづおのマンガ「猫目小僧」にでてくる千
の腕というか、むしろ足というか、とにもかくにもたくさんの手
をもって素早く這いまわり、 うむをいわせずに人を襲ってくる
妖怪・千手観音のイメージの影響絶大のため。なんです。

ちなみにその観音さまのビジュアルは ​こんなかんじ​ です[と
くに画像の1枚目が迫力ありすぎ~]。

 



いやいやほんとに怖い回でした。

そして主役の猫目小僧。ひょうひょうとしたクールな性格だけれ
ど人助けしちゃうことも多いという役どころで、好きだったなあ。


 

破れた靴下からはみ出した鋭い爪に、横縞のTシャツ、棒にぶら
下げた風呂敷包みがトレードマークだった猫目小僧も、いま見る
と実写版なら ちょっとこちらも怖いかも笑。

           

ということで今回は三十三間堂の観音様ズがあの回みたいな妖怪
だったら、それはもう怖すぎだろうというおはなしでした。なん
といっても1001体もあらせられるということですから、お堂
にはいったが最後、まず無事では でられそうもなし[なんて書く
だけでも仏罰あたりそう~]。


晴れ  それにしても・・と感嘆するのは、「猫目小僧」の作者
   の楳図かづお先生。仏さまをも妖怪扱いするという、そ
   の度胸のよさには、ただただ感服。
  

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染




後白河天皇陵に参拝。

2022-06-11 13:46:14 | Weblog
後白河天皇陵に参拝。

人の気配のないなか おそるおそる進む参道[前回は ​こちら​]。

静寂のうちに参道に続く道を進むと、道は行止り、その右手方向に
開けた長方形の場所があらわれた。

その長方形の先端には御陵にかんする説明板があり

  

その説明板の先の階段を駆け上がれば


   

そこに、後白河陵がありました。

仏教を深く信仰された上皇であらせられ三十三間堂とも所縁深い
方ということで、ご陵はもっと 仏教仏教した施設ではなかろう
かろうか などと考えていたのですが、意外や陵墓全体の雰囲気
は神道の趣き。掃き清められ手入がいきとどいた陵墓は、まさに
神社の境内というかんじで。心洗われる気分でした。




びくついて はいってきた参道を通っての帰り道。入口の先に
見えたのは、多くの観光客の喧噪に包まれる三十三間堂のチラ
見え。



晴れ  古墳関係を除いて天皇陵に参拝するのは 昭和天皇陵
   についで今年2回目なのですが・・・後白河天皇から
   昭和天皇の間には、いったい何代のお方がいらっしゃ
   ったのかな・・なんて、ついぞ考え。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染



三十三間堂の向いの後白河天皇陵。

2022-06-10 11:52:46 | Weblog
三十三間堂の向いの後白河天皇陵。
大河ドラ鎌倉殿の13人』では 西田敏行さんが演じられている
後白河天皇。自分の別ブログの、その御陵に2019年8月に参拝
したときの回ですが、よろしかったら。
ちなみに自分としては『平清盛』でやはり後白河天皇を演じて
いた 松田翔太さんをイメージしてお参りしてましたが、ドラ
マの影響って大きなものですよねー、ほんとに。ちなみにやは
り大河ドラマ関係として 安徳天皇のおはなしは こちら
 ↓

『三十三間堂の向いの後白河天皇陵。』

三十三間堂と道路を挟んだ法住寺の後白河天皇陵への入り口。

   

大型観光バスにのつた観光客や海外からのツアー客でごったがえ
する三十三間堂[前回は​こちら]とは対照的に静まり返る境内。

静寂のなか、はたして入ってよいものなのかどうか迷う。

時間内であれば見学されてもかまいませんよ・・ということが記
されている入り口の高札を何度も確認してみる。


    

それにしても ご陵に行くためのこの径の長さよ。

入ったとたんに、もしあの宮崎殴打ドライバみたいなヒトに
いきなり怒鳴りつけられたら、どうしよ。

などと思いつつ、足を一歩だけ境内のなかに踏み出してみた。​


晴れ もともとあった 後白河天皇の土地に 清盛によって
  三十三間堂は建てられた ということですが、天皇
  というか上皇さまは、いまでもときどきは お散歩
  がてら 見仏というか観仏というか、されているん
  でしょうかねー、崩御されたいまとなっても。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染