グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

消費者の望む作物を作ること・・・それが農業。

2013-01-08 14:39:51 | Weblog
消費者の望む作物を作ること・・・それが農業。

農作物を育て収穫するという、家庭菜園と農業。いっけん同じに見え
ますが、じつは大きくちがいます。その違いとは、どこにあるのでし
ょう。

それは・・・消費者の存在 です。

育てた農作物を自家用で食べたり、人にあげたりするのが家庭菜園で
あるのに対して、育てた農作物を消費者に販売して生活をしていかねば
ならない
のが農業です。

農業は〔消費者に〕買ってもらってなんぼ の世界なのです。

消費者が農産物に望むリクエストは、さまざまなものがあります。
おいしさ」「新鮮さ」をはじめとして、「」や「希少性」あるい
は「安さ」などのいろいろなリクエストがある。

そのリクエストの基準に みあったと判断された農産物が、消費者に
購入されていくのです。

そういった、消費者が喜んで買ってくれる農産物を作っていける技術
やアイディアをもっているかどうかで、その農業者の経営の良し悪し
が決まります。

と、いうわけで昨年末から本年初頭にかけての、“消費者からのリク
エスト”が高かった〔価格も当然高くなりました〕農産物
についての
あれこれを、次回からいくつかご紹介してみましょう。

つづく。


◎ 夏場に冬のもの や、 冬場に夏のもの。あるいは 北国で
  南の産物 とか、南国で北の産物 。こういった商品であれば、
  その希少性から、高い価格で販売することが 可能になります。


51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染





シェールガスは、環境を破壊する!?

2013-01-07 21:49:33 | Weblog
シェールガスは、環境を破壊する!?


本日夜の 拡大版「クローズアップ現代」でも、とりあげられたシェー
ルガスに関するおはなしです。シェールガス開発のための論議が盛ん
になってきつつあるいまだからこそ押さえておきたい資料のご紹介と
して11月の回の再掲載です。よろしかったら、ご参考に。。

 ↓

ある種の“夢のエネルギー”として語られることの多いシェールガス。
たとえば新聞でも、こんなかんじで、報道されることが多くなってき
たように感じています。

8月と11月の朝日の特集 →  革命・シェール.jpg 

しかし、です。

このシュールガスの採掘に関して、環境の面からの懸念が取り沙汰さ
れているという現実もありそう
なのです。そんな話しのいくつかを集
めてみたのです。

まずはシュールガス採掘のための「水圧破砕」は環境破壊であるとし
て、ニューヨーク州で進む開発計画を許可しないよう州知事に働きか
けていることを明らかにしたショーン・レノンとオノ・ヨーコ・レノン
の記者会見の様子を伝えた記事は こちら 。

こちらは職業がら、米国の今夏の大干ばつのニュースをみていたとき
にみつけた「大量の水を消費するシェールガス開発」に関するナショ
ナル・ジオグラフィックの記事。 こちら 。 そして こちら 。

そして、昨年のスペイン南東部地震に関して、カナダとスペインのチ
ームが「被害を大きくしたのは地下水くみ上げによる地盤沈下が原因
」とした10月22日のニュースのスクラップ。


 スペイン地震原因.jpg 記事によれば 

 高圧の水を地中に送り込む新型天然ガス「シェールガス」の採掘や
 二酸化炭素を地中に貯蓄する手法には問題があり、とくに地震が発
 生しやすい場所での人為的な環境変化は予想外の影響がでる


ということを伝えています。

さいごに・・・2010年に米国で公開されたシュールガスに関するドキュ
メンタリー映画 『ガスランド』の予告編が こちら です。

いじょう、シェールガス開発にまつわる懸念ズについてのご紹介でした。



◎ 水圧破砕に使用される水には、様々な薬品が混ぜられる  
  というはなしが、いち市民としては 大ショックでした。
  そして何より問題なのは“基準”がないままに、ことがすすめられ
  ていく
こと。これに つきまるとおもいます。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜




すでに晩秋の風物詩となった風景〔イン畜産県〕。

2013-01-05 10:58:25 | Weblog
すでに晩秋の風物詩となった風景〔イン畜産県〕。


まわり一面全体が、消毒用の石灰 の散布によって真っ白と
なった養鶏場の〔安全対策をアピールする〕広告。

 鳥フル 1.jpg


文面。


 鳥フル 2.jpg


そして、行政による訓練。


ののののののののの 鳥フル 3.jpg


いじょう、すでに晩秋の風物詩となった観のある畜産県における
防疫関連の風景でした。



◎ 車での通行中に、前方に非常線が張られ、そこに集結した防護服
  や防護マスクに身を包んだ集団によって、立ち入り禁止地区が説
  明され、これ以上先への通行ができなくなったことを告げられ、
  引き返す自分の車に消毒液がかけられたとしても・・・・・いまや
  宮崎県民〔農家でない一般市民であっても〕は 驚きはしません。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜




渡り鳥が増えることで発生が懸念されるのは。

2013-01-04 16:43:47 | Weblog
渡り鳥が増えることで発生が懸念されるのは。

渡り鳥が増えることで発生が懸念されること・・・それは〔新型インフル
エンザの発生にも関わってくる
可能性のある〕 鳥インフルエンザの発
です。ということで、昨年の記事の再掲載です。

 ↓

「数年前までは、おめでたいことだったのだけれど。」

世の中の吉か凶かは、状況で変わるものなのだなと実感することが、
おおくなってきました。
 
たとえば クマ 。クマの大群の映像です。

 クマ.jpg

これは、ルーマニア版の厄払い

クマの毛皮をまとい、歌って踊りながら家々を回るという、ルーマニア
の伝統的な新年行事

日本でいえば、獅子舞の獅子がいっぱい・・・とったところで、じつにおめ
でたい写真だなと、おととしには思ったのです。

けれど数年前からの人里におけるクマの出没や、それに伴う物的・人的
被害がおこったいま、わたくしはこの写真を見て怖いとかんじずにはおら
れません。

そして、いっぽうこちらは、おめでたい鳥〔亀は万年、ツルは千年〕で
あるツル、その ナベヅルの大群 です。

 images.jpg

こちらも、 おめでたさ満載 ともいえる写真だったはずなのですが・・・
日本各地で強毒性の鳥インフルエンザウイルスが野鳥から検出され
ることがめずらしいことではなくなった今、この写真をみて身構えない
農業関係者はおそらくいない
はずです。

わずかに数年、はっきりいえば36ケ月もたっていないはずなのに、この
心の変わりようって、いったいなんなのでしょうね。わがことながら、
驚いてしまいます。

いじょう、 かは状況で決まる というお話でした。。


◎ 暖冬との予想が一転し、厳冬となった現在。各都道府県の、とくに
  養鶏関係者は渡り鳥の数や、〔ウイルスを含んでいるかもしれない
  渡り鳥のフンに神経を尖らせています。
  そして・・・ヒトの健康にも直結するFAОのお話は こちら です。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜





“寒波の春”には、注意が必要になる鳥のはなし。

2013-01-04 11:49:48 | Weblog
“寒波の春”には、注意が必要になる鳥のはなし。

『棚に停まっては 切干ダイコンさえもむさぼり、イチゴのハウスに侵入
 しては、まだ熟れてもいないイチゴの果実をつつく。しまいには公共の
 施設の花壇に植えられたハボタンさえも食い尽くしてしまう』

というふうに 一昨年の冬、異常なほど数で押し寄せ、すさまじい食欲を
みせた鳥がいました。

ヒヨドリ です。

防鳥ネットを張っていたとしても、そのネットをくぐり抜けては農作物を
繰り返し襲うヒヨドリの群れ・・・標的とされた作物の茎葉が みるみる
なくなっていくそのさまには、見ていて“恐怖”を感じましたよ。

そして、2013年初春。

昨年12月からの寒波の襲来とともに、日ごとにこの鳥が増えています

キャベツやハクサイ、ブロッコリー、ダイコンなどを作っている産地では
早めの鳥対策が功を奏することになるかもしれません。
ということで以下は、そんな一昨年のヒヨドリ被害に関する被害の様子と
なります。よろしかったら、防除のご参考に。


 被害例 1

県内有数のキャベツやブロッコリーの産地、糸島市でヒヨドリが収穫
間近の野菜を食い荒らす食害が相次いでいる。同市のまとめでは、最
近の約2カ月間で被害額が4600万円。昨年度のイノシシ被害を既
に上回った。市農業振興課は「この冬は寒さが厳しく、餌を求めて山
から下りているのだろう」とみており、畑の上を覆う防鳥網を購入す
る農家に、費用の一部補助を始めた。
同市によると、ヒヨドリ被害は、過去5年では年間600万-1千万
円で推移していた。ところが、昨年12月中旬から多発し、市全域で
深刻化。昨年度の鳥獣被害で最も大きかったイノシシの3615万円
を、2カ月程度で約1千万円超えた。
同市東でキャベツを栽培する女性(70)は「数時間おきに50羽ほ
どの群れが飛んできて一気に食い荒らすこともある。これだけの被害
は十数年ぶり。防鳥網もたるんでいると玉をつつかれ大変」と頭を悩
ませている。


 被害例 2

津奈木町や芦北町のミカン畑で、ヒヨドリによる食害が拡大している。
特に収穫期を迎えているデコポン(品種名・不知火)では、収穫量が
例年の半分以下に落ち込んだ生産者もいる。
雪が降った年末から、ハウス栽培は無事だが露地物に被害が集中、約
300トンが被害を受けていると予想。例年はあまり食害がない甘夏
にも出始めている。
通常だと荒天時は収穫作業をしないが、今年は被害拡大を防ぐため、
雪や雨の中、収穫を急ぐ農家も多い。農家のひとりは「ヒヨドリは1
千羽ほどの集団で移動し、熟れた果実だけを狙ってくる。人間に勝ち
目はなく、諦めるしかない」と話していた。



◎ やつらは、おそっても危険がないと判断した特定の畑から襲って
  きます。
  そんな状況の中で最も効果的だった対策、それは 狙いをつけられ
  ないようにと、早めに張った パスライトやパオパオによる 農作物
  の被覆
 でした。
  
51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染