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『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫に関する追加資料 その2

2011-04-21 10:32:28 | Weblog
『本当は危ない有機野菜』 ・・・口蹄疫に関する追加資料 その2

宮崎県で猛威を振るった家畜伝染病、口蹄疫(こうていえき)の発生確認
から20日で1年
になります。その口蹄疫被害が拡大した原因ですが・・・

農水省の疫学チームは『宮崎県の口蹄疫被害では、ウイルスが風に運ばれ
て飛散する空気感染により、感染が一気に広がった可能性が高い
発表した』ことをお伝えしました。 こちら 。

その後、別のルートで検証していた地元宮崎県の対策検証委員会も、「
畜のよだれやふんに含まれたウイルスが、風に飛ばされて広がった
ケース
が多いと考えるのが妥当だ」とする結論を発表するにいたりました。 こちら 。

そこで『本当は危ない有機野菜』という本についてです。

この本は、日本において実態調査や研究がまったくなされていないままに、
有機物が無秩序のままに施用されている現状〔安全・安心というキャッチ
フレーズと共に〕を紹介し、その事実を問題視してウイルス病が大発生以
前に書かれた本
であることをご理解いただけたらなと考えております〔も
ちろん有機物の中には生ゴミ由来の有機物も含まれます〕。

今回発表された〔農水省口蹄疫疫学調査チームに引き続いての〕地元宮崎
県の対策検証委員会の『近隣へのウイルスの伝播』の報告を考えるに、や
はり有機物の質と量に関する何らかの規制は必要だし、出版の意味もそこ
にある
との意を強くいたしました。

以上、アマゾンの書評において、代表的な意見とされている『ウイルスと
フンの関係に関する疑念』にお答えする意味で、発生1年目の本日に、さ
らなる現場での実証例をご紹介させていただいた次第です。

・・・犠牲になった家畜たちの冥福をいのりながら。

関連資料として
農水省疫学チームによる調査に関する回は、 こちら と こちら 。


▼ 水の生き物達の生息変化から、↓有機物による汚染度は判定できます。

 「本当は危ない有機野菜」「里地里山複合大汚染」「夢で終らせない農業起業