性急すぎる農政改革をとめるためには。
寝耳に水というか、寝耳にバケツ水みたいに 唐突に廃案に持ち込ま
れた 食と農に関する法律があります。それが種子法・・・「主要農
作物種子法」のいきなりの廃案でした。
これまで 種子の安定供給や品質を守り、もともと日本の食料を確保
することを目的に制定されていたはずの種子法が
イネ・ムギ・大豆の種子の生産を都道府県に義務付けてきた法律
を廃止する。そのうえで、その業務を民間に委託する。
とされたのです。
この決定に対して、廃案に懸念をもった地方議会などからの意見書が
相次いで国会に提出された[50超]ことからも、この政策決定のなさ
れようが、いかに通常とは異なる異常なものであったことかがわかり
ます。
それはそうですよね、
■ 優良な種子は農家にとっての大事な生産資材である
と、同時に
■ コメ・麦・小麦などの種子は国家にとっての戦略物資である
■ 主要農作物の種子生産は主権国家の食料安全保障につながる
ことであるのは、穀物争奪の時代にあっての基本・基礎ともいえる
事柄であるのですから。
いったいなぜにこのような事態となってしまったのか。
タイムテーブル順に列記すれば
官邸直轄の会議体である規制改革推進会議のだしてきた廃止論を振
りかざすように、廃止法案が閣議決定されたのが2017年2月。
3月から衆議院の農林水産委員会に付託さた廃止法案は、約5時間の
審議を経て衆議院を通過、参議院でも5時間の審議と2時間の参考人
質疑を経て、2017年4月11日に参議院本会議で可決、成立しました。
つまり 衆参あわせてわずか合計12時間の国会審議で廃案が成立し
たというのですから、これはまさに異常事態、それも すさまじい
スピードをもっておこなわれた政治劇だったといえるでしょう。
この決定に対して、廃案に懸念をもった地方議会などからの意見書が
相次いで国会に提出された[50超]ことからも、この政策決定のなさ
れようが、いかに通常とは異なるものであったことかがわかります。
さて、そこで 自民党の総裁選です。
経済界や規制緩和論者が中心のひとにぎりの官邸に選ばれし有識者が
主体となっておこなう、このような食と農そして国家主権を脅かすよ
うな官製農政改革、 つまりはどこがどうちがうのかさえ一般人には
判然としにくい「未来投資会議」や「規制改革推進会議」「国家戦略
特区諮問会議」といった官邸直轄の会議体に頼らないという修正が必
要です。
そう、地元を歩き、農業者と話をし、同時に農学に課する関する論文
も読んだうえで選挙で選ばれた農林系議員や、試験に受かり採用され
た官僚が[農林議員とタッグを組んで]政策を立案し法律を作り予算
を組むといった本来の姿に、いちど立ち返ることが、いまは望ましい
のではないでしょうか。
そのためにも、 農業関係者や農業団体の自民党党員のみなさまには
性急すぎる農政改革をとめるためにも、熟慮・熟考をお願いしたい。
でないと、官邸に選ばれし有識者が種子法のづぎに狙うのは、あなた
の大事な●●なのかもしれませんからね。
問答無用と一刀両断! それは気持ちの良いことかも
しれませんが・・・なぜ今なのか、なぜいきなり廃止
なのか、廃止せずとも修正でもよいのではないのか・
・・などといった議論の時間さえ持たされないという
のは・・考えてみれば理不尽きわまりないことだとそ
う思うのですよ。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
寝耳に水というか、寝耳にバケツ水みたいに 唐突に廃案に持ち込ま
れた 食と農に関する法律があります。それが種子法・・・「主要農
作物種子法」のいきなりの廃案でした。
これまで 種子の安定供給や品質を守り、もともと日本の食料を確保
することを目的に制定されていたはずの種子法が
イネ・ムギ・大豆の種子の生産を都道府県に義務付けてきた法律
を廃止する。そのうえで、その業務を民間に委託する。
とされたのです。
この決定に対して、廃案に懸念をもった地方議会などからの意見書が
相次いで国会に提出された[50超]ことからも、この政策決定のなさ
れようが、いかに通常とは異なる異常なものであったことかがわかり
ます。
それはそうですよね、
■ 優良な種子は農家にとっての大事な生産資材である
と、同時に
■ コメ・麦・小麦などの種子は国家にとっての戦略物資である
■ 主要農作物の種子生産は主権国家の食料安全保障につながる
ことであるのは、穀物争奪の時代にあっての基本・基礎ともいえる
事柄であるのですから。
いったいなぜにこのような事態となってしまったのか。
タイムテーブル順に列記すれば
官邸直轄の会議体である規制改革推進会議のだしてきた廃止論を振
りかざすように、廃止法案が閣議決定されたのが2017年2月。
3月から衆議院の農林水産委員会に付託さた廃止法案は、約5時間の
審議を経て衆議院を通過、参議院でも5時間の審議と2時間の参考人
質疑を経て、2017年4月11日に参議院本会議で可決、成立しました。
つまり 衆参あわせてわずか合計12時間の国会審議で廃案が成立し
たというのですから、これはまさに異常事態、それも すさまじい
スピードをもっておこなわれた政治劇だったといえるでしょう。
この決定に対して、廃案に懸念をもった地方議会などからの意見書が
相次いで国会に提出された[50超]ことからも、この政策決定のなさ
れようが、いかに通常とは異なるものであったことかがわかります。
さて、そこで 自民党の総裁選です。
経済界や規制緩和論者が中心のひとにぎりの官邸に選ばれし有識者が
主体となっておこなう、このような食と農そして国家主権を脅かすよ
うな官製農政改革、 つまりはどこがどうちがうのかさえ一般人には
判然としにくい「未来投資会議」や「規制改革推進会議」「国家戦略
特区諮問会議」といった官邸直轄の会議体に頼らないという修正が必
要です。
そう、地元を歩き、農業者と話をし、同時に農学に
も読んだうえで選挙で選ばれた農林系議員や、試験に受かり採用され
た官僚が[農林議員とタッグを組んで]政策を立案し法律を作り予算
を組むといった本来の姿に、いちど立ち返ることが、いまは望ましい
のではないでしょうか。
そのためにも、 農業関係者や農業団体の自民党党員のみなさまには
性急すぎる農政改革をとめるためにも、熟慮・熟考をお願いしたい。
でないと、官邸に選ばれし有識者が種子法のづぎに狙うのは、あなた
の大事な●●なのかもしれませんからね。
問答無用と一刀両断! それは気持ちの良いことかも
しれませんが・・・なぜ今なのか、なぜいきなり廃止
なのか、廃止せずとも修正でもよいのではないのか・
・・などといった議論の時間さえ持たされないという
のは・・考えてみれば理不尽きわまりないことだとそ
う思うのですよ。
「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」