グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

流木。豪雨災害の置き土産。

2016-09-25 14:45:26 | Weblog
流木。豪雨災害の置き土産。

台風や集中豪雨があった後に、おもに港での船の航行に支障をきたす
流木の問題。最近ではあたりまえすぎてニュースとして発信されるこ
とすら少なくなるほどに全国各地で問題となっていますが ・・・ 
今回はまだニュースとして発信されたていたころの2007年前後の
再掲載の回となります。ご参考までによろしかったら。

 ↓

『流木。豪雨災害の置き土産。』

台風や湿舌などの豪雨を伴う水害の置き土産となるもの・・・それが
流木です。 

流木.jpg

映像は2007年7月に宮崎を直撃した台風4号・5号における台風
後の海岸の様子です。このときに宮崎県の県北部の海岸では、このよ
うな情景がそれぞれの大きな川の河口付近に数キロメートルほどの長
さにわたって続いていたものでした。

山から流れでる無数の流木は、まずは海に運ばれ、その後このように
大量のごみに混じって、海岸線に打ち上げられるのです。

この流木が再び海に流れでると、船にぶつかれば船体を傷つけるのは
もとより、スクリューやシャフトといった船の動力関係部分を壊して
しまう危険性があります。またひっかかって魚網を破ることによる漁
業関係の被害を引き起こす場合もあります。

そこでこの流木の山がでるたびに、県や市町村の職員をはじめ、地域
住民や各種団体がボランティアでかたづけることになるのですが、

 数百人の作業人員がでて大量のゴミを作業し、回収された流木は
 大型トラック数10台分にも上った


などといった光景が繰り広げられることになるんですね。

残念な話しではありますが、このような光景は、もはや地方ではちょっ
と激しい水害がくる度に繰り返される日常になっています。
そしてこれからはこういった流木のニュースは、皆さんお住まいの地方
でも、そして大都市圏であっても、ふつうにおこってくることになる。

そう、それはこういった災害の原因が、「日本の国土に高い割合で存在
している人工林がある
」こと、そして「放置された人工林が日本中に増
え続けている
」ことにあるからです。

そういった意味では、海に流れ込む多量の流木が引き起こす災害は
人為的な環境破壊が引き起こす災害”、すなわち人災でもあるといえ
そうです〔水害そのものも人災の部分がおおいのかもというおはなし
は こちら 
〕。


◎ 2007年9月のニュースですが、「関東を直撃した台風9号の
 影響とみられる大量の流木などのごみが東京湾で確認されました。
 場所は千葉県船橋市日の出の千葉港葛南港区で、幅約700メー
 トル、奥行き100メートル前後の帯状になって滞留しています

 というものを記憶しております。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染