日本における大規模なサルモネラ菌食中毒のはなし。
前回の、現在 米国でおこっているサルモネラ菌による食中毒 関連として、
2011年に日本でおこった大規模なサルモネラ菌による食中毒のはなしの
回の再録となります。
ちなみに サルモネラ菌による食中毒事件については、宮崎県においての生
産者責任が問われる判決がでている[こちら]ことでもあり、よろしかった
らご参考に。
↓
『北海道の岩見沢市でおこった食中毒の原因は。』
発生から2週間、北海道岩見沢市でおこった、発症者が1500人以上
にのぼったという大規模な食中毒は、市の共同調理所で調理した給食の
ブロッコリーサラダが原因のサルモネラ菌による集団食中毒と断定さ
れたようですね。 ニュースはこちら と こちら 。
これらのニュースにおける、サルモネラ菌に関する記述はつぎのとうり。
『ブロッコリーサラダを保存していたサンプルからサルモネラ菌が検出
されたと発表した。 サラダを混ぜるために使った釜のシャフト部分か
らも、サルモネラ菌が検出され、同保健所は「洗浄不足で菌が残って
いた可能性が高い」とみている。』
『混ぜる際に使った「シャフト」と呼ばれる自動調理器具の軸の部分か
らも菌が検出された。文部科学省は、学校給食施設の調理器具をアル
コールか塩素、煮沸のいずれかで消毒するよう指示している。サルモ
ネラ菌は63度以上の加熱で死滅するとされるが、同調理所では52
~53度の湯をかけていただけだったという。』
ということです。 さて、そこで サルモネラ菌 です。
通常、サルモネラ菌は、鳥や動物の消化管に住んでいます。そのために
ヒトは、動物の糞に汚染された食物を食べることにより、サルモネラ菌
に感染するといわれてきました。
したがって食中毒の原因となる可能性の高いと考えられる食物は、最近
までは牛肉・鶏肉・牛乳や卵といった動物由来のものが多いものと考え
られる傾向にあったのです。
しかし今回の食中毒のケースでみられるように、いまや動物由来の食品
に限らず、野菜を含めたあらゆる食物が汚染される可能性があると考え
るべきだと考えられます。 米国のケースは こちら 。
そのために、食中毒防止対策としては、すべての食品や調理機具に対す
る、マニュアルに基づいた適正そして適切な“洗浄”が大切だ・・とい
うことですね。もちろん、調理者についても、同様に。。
そういった最近のサルモネラ菌の事情にくわしいサイトは、こちら
サルモネラ耐性菌や、その耐性菌発生のメカニズムまで解説してある
充実したサイトでおすすめです。ちなみに
『家畜の病気を防ぐために、家畜に抗生物質を与えていた場合があり、
その結果、家畜の腸内のサルモネラは、抗生物質が効きにくい耐性菌
が増えているとされています。もともとは家畜の腸内にいたサルモネ
ラで汚染された食物を食べたりして人が感染している場合もあります。
抗生物質による治療の際は、耐性菌に注意する必要があります。 』
といった解説もありますよ。
そしてこれからです。これからは畜産農家ばかりではなく野菜農家であ
っても、サルモネラ菌をはじめとする家畜由来の感染症には気をつけて
いかねばなりません。具体的には
● 家畜由来のたい肥は追肥として使用しない
● 出荷する野菜を洗う場合は水道水を利用する
といった野菜の出荷に関しての細心の注意を払うべきだということです。
◎ 進学や受験シーズンというこの大事な時期に被害に遭われた
生徒さんや関係者のみなさま、 いまだ食中毒症状に苦しむ
方々には、謹んで御見舞いもうしあげとともに、1日でも早
いご回復をお祈りいたしております。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」
前回の、現在 米国でおこっているサルモネラ菌による食中毒 関連として、
2011年に日本でおこった大規模なサルモネラ菌による食中毒のはなしの
回の再録となります。
ちなみに サルモネラ菌による食中毒事件については、宮崎県においての生
産者責任が問われる判決がでている[こちら]ことでもあり、よろしかった
らご参考に。
↓
『北海道の岩見沢市でおこった食中毒の原因は。』
発生から2週間、北海道岩見沢市でおこった、発症者が1500人以上
にのぼったという大規模な食中毒は、市の共同調理所で調理した給食の
ブロッコリーサラダが原因のサルモネラ菌による集団食中毒と断定さ
れたようですね。 ニュースは
これらのニュースにおける、サルモネラ菌に関する記述はつぎのとうり。
『ブロッコリーサラダを保存していたサンプルからサルモネラ菌が検出
されたと発表した。 サラダを混ぜるために使った釜のシャフト部分か
らも、サルモネラ菌が検出され、同保健所は「洗浄不足で菌が残って
いた可能性が高い」とみている。』
『混ぜる際に使った「シャフト」と呼ばれる自動調理器具の軸の部分か
らも菌が検出された。文部科学省は、学校給食施設の調理器具をアル
コールか塩素、煮沸のいずれかで消毒するよう指示している。サルモ
ネラ菌は63度以上の加熱で死滅するとされるが、同調理所では52
~53度の湯をかけていただけだったという。』
ということです。 さて、そこで サルモネラ菌 です。
通常、サルモネラ菌は、鳥や動物の消化管に住んでいます。そのために
ヒトは、動物の糞に汚染された食物を食べることにより、サルモネラ菌
に感染するといわれてきました。
したがって食中毒の原因となる可能性の高いと考えられる食物は、最近
までは牛肉・鶏肉・牛乳や卵といった動物由来のものが多いものと考え
られる傾向にあったのです。
しかし今回の食中毒のケースでみられるように、いまや動物由来の食品
に限らず、野菜を含めたあらゆる食物が汚染される可能性があると考え
るべきだと考えられます。 米国のケースは こちら 。
そのために、食中毒防止対策としては、すべての食品や調理機具に対す
る、マニュアルに基づいた適正そして適切な“洗浄”が大切だ・・とい
うことですね。もちろん、調理者についても、同様に。。
そういった最近のサルモネラ菌の事情にくわしいサイトは、
サルモネラ耐性菌や、その耐性菌発生のメカニズムまで解説してある
充実したサイトでおすすめです。ちなみに
『家畜の病気を防ぐために、家畜に抗生物質を与えていた場合があり、
その結果、家畜の腸内のサルモネラは、抗生物質が効きにくい耐性菌
が増えているとされています。もともとは家畜の腸内にいたサルモネ
ラで汚染された食物を食べたりして人が感染している場合もあります。
抗生物質による治療の際は、耐性菌に注意する必要があります。 』
といった解説もありますよ。
そしてこれからです。これからは畜産農家ばかりではなく野菜農家であ
っても、サルモネラ菌をはじめとする家畜由来の感染症には気をつけて
いかねばなりません。具体的には
● 家畜由来のたい肥は追肥として使用しない
● 出荷する野菜を洗う場合は水道水を利用する
といった野菜の出荷に関しての細心の注意を払うべきだということです。
◎ 進学や受験シーズンというこの大事な時期に被害に遭われた
生徒さんや関係者のみなさま、 いまだ食中毒症状に苦しむ
方々には、謹んで御見舞いもうしあげとともに、1日でも早
いご回復をお祈りいたしております。
「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」