グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

露地作物の元気が、なかなか戻らないときには。

2016-10-07 08:52:59 | Weblog
露地作物の元気が、なかなか戻らないときには。

台風害でおそろしいのは風水害ですよね。そしてもうひとつ、台風といえば
忘れてはならないものに・・・塩害 があります。

大雨が降った地方であるなら、そう心配せずともよいのですが、台風の進路
の関係〔18号でいえばたとえば九州地方とか〕で雨量の少ない台風の場合
に発生することがあるのです。

この塩害。
ポイントは、塩の害は急激にはでない ということ。

ここが塩害のこわいところで、なんとなく元気がないなあ・・と思っている
うちに日増し〔1週間から10日といったところ〕に

 葉が黄化していき、その後褐変して落葉

といった経過をたどります。もちろんこの状態がつづいていけば、悪くする
植物体の枯死にもいたる場合もあるので注意が必要です。

そしてこの塩害に対する対策ですが

 台風が去ったあとの植物体に対する清潔な水の散布

となります。前回の台風後の植物ケアの回にお知らせした「翌日にうすい液
肥や薬剤をかける」というのは、この塩害対策を兼ねてもいるというわけで
した。

塩害のおきやすい場所としては、たとえば

  ガーデニングでいえば家の軒下
  ハウス栽培であれば、出入り口や換気口のそば

といった、外からの風のあたる場所になりますので、対策をする場合はその
ような場所にうすい液肥や水を念入りに散布することが植物体の樹勢回復の
ポイントになります。

今回のブログを読まれて、「そういえば毎年・毎回、台風後にはなかなか元
気が回復しない場所があるな
」と思い当たられた方がおられました、お試し
ください。


◎ 台風後のケアひとつで、見違えるように元気になることも。
  要所要所で手間を惜しまないことが農業では大切 です。

 51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜