グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

植物がなくても大発生する毛虫には要注意!

2015-04-28 00:31:24 | Weblog
植物がなくても大発生する毛虫には要注意!


次回の資料として再掲載です。これは 彼らの成長が進んだ夏場の
ようすとなります。前回は こちら

 ↓


植物がまったくない、コンクリートが主体の建物において、彼らは
こんなかたちで存在します。


 なんかいる.jpg


接近。


 接近.jpg


さらに接近。


 さらに接近.jpg


棲んでいるのはコンクリートの上だけではありません。ときには金属
プラスティック、そしてポリタンクの上でも生活するのです。





 こんなところに 2.jpg ← ポリタンクの壁面でも こんなふうに。


彼らの名前は、 ヤネホソバ 。

 ヨツボシホソバ.jpg


コケを食べる蛾の仲間で、この3センチ前後の毛虫は、この蛾の幼虫となります。

問題は、そう、この 幼虫が毒針毛 を持つこと。

  ポリバケツの取っ手にいる
  洗車用のブラシの持ち手にいる
  金属製のチリトリの取ってにいる

というぐあいに、彼らが道具類にじっとしている〔基本的に動かない
場合がほとんどです
〕ことに気づかずに、うっかり道具を持ってしまう
と、おもいっきり刺されてしまいます。

そして道具類ならまだいい。ときには

  上から落ちてくる
  天井から、糸をだして静かに降りてくる
 の
といった具合に、天井付近にいった彼らが、落ちたり、降りてきたりした
ときが問題です。

頭や肩になにかついたのかなと思って何気なく触ったら、触った手が被害
に遭いますし、きずかずに〔小さく軽い毛虫なので〕たとえば首筋に落ち
てきたとしたら、ときには着衣のなかに侵入されて、いたるところを刺さ
れることにもつながります。

ほとほと へこんでしまう ケースでは、

  洗濯して干している洗濯物の内側に潜む
 


という場合すらあります〔収納して衣類をたたむとき、あるいは洗濯した
ての洗濯物を着ようとしたときに被害に
〕。

以前お伝えしたチャドクガによる健康被害などでは、その被害はあくまで
自然環境のなかで樹木に接触あるいは接近したときにかぎって起こるもの
でした。しかし、この ヤネホソバの場合には、そういったこれまでの
常識が通用しない点に、その特異性があります。

「樹木に触れた覚えはないのに、最近虫刺されの症状をおこしちゃって」
などという思いをお持ちのあなた。とくに雨の多い年には、コンクリート
の上や、スレートの壁面を確認
されることがよいかと思います。

コンクリートジャングルという、新しい生息の場を見つけた彼ら。

いく手には、都市化されてきた日本という無限の生息場所が広がっている
のですから。。


◎ 先日も 発生した場所をみました。学校の体育館の外付けの階段付近。
 そして農業改良普及所の建物で。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染