グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

状態をみて、入れるものを変えるのが農業。

2016-07-19 14:09:10 | Weblog
状態をみて、入れるものを変えるのが農業。K

たとえば施設園芸作などでは、7月8月のこの夏の季節は収穫が終わっ
て・次作までの準備の段階。経営者にとって、この時期に気をつけねば
ならないのは、『まずは土づくり』というスローガンのもとにおこなわ
れることの多い無茶な土づくり[土壌検査がどうあろうと・作物の育ち
がどうあろうと、とにもかくにも家畜フンたい肥をいれつづけるという
ような土づくり
]をやってしまうことです。
ということで、今回はこの時期の土づくりの考え方の回の再録です。ご
参考までによろしかったら。

 ↓

前回・前々回などでみてきたように、土の状態や作物の生育の情況を
認識せずに、土の改良資材や肥料をただ入れさえすれば良い・または
やみくもにいれない というやり方は、非効率です。

これでは、農業経営がうまくいかない。そこで土の検査をしたり、植物
の生育状態を見たうえで・・・

 ミネラル分の少ない土には
 過剰にならないように、適量のミネラル分を入れる。


ことが大事になるわけです。同じように 

 隙間が詰まって硬い土には、軟らかい資材をいれる。
 水を加えるとドロドロになってしまう土には、
 粒子の大きいものをいれる。
 すぐに乾燥してしまう土には、粒子の細かいものをいれる。

 酸性が強すぎる土には、アルカリの資材をいれる。
 アルカリが強すぎるの土には、酸性の資材をいれる。

 痩せすぎた土地には、肥える資材をいれる。
 肥えすぎた土地には、痩せる資材をいれる。


そして

 病気が多い圃場では ウイルスや病原菌の少ない資材を入れる

といった、それぞれの状況に応じた対処法をとると、作物の生育が
よくなります
〔必然的に経営状態もよくなりますよ〕。

そうなんです、このように土や作物の育つ状態をみて、田畑に入れ
るものを変える工夫
・・・それこそが 農法であり農業ではないのかと
おもうのです。


◎ “山野草やワラ・落ち葉などの植物質の資材を積んで
  発酵させ、それを少量づついれる”というのが、もと
  もとの土づくりであったはずなのですが、いまや発酵
  してない家畜ふんの段階ですら たい肥とよばれる時
  代になってしまいました。
  障害がでなければよいとしても、作物生産上なんらか
  の障害がではじめたら・・・経営上からいって やは
  りまずは土づくりを再考すべぎかとおもいます。

  51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「本当は危ない有機野菜