グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

花が咲いて。あのカマキリのセンスを想う。

2016-03-03 18:39:29 | Weblog
花が咲いて。あのカマキリのセンスを想う。

朝に肌寒さを感じるようになった昨年のとある秋の日。

伸びたマンサクの剪定をしようと、用意した梯子をのぼって枝にハサミ
をあてたとき、その枝になにかがいるのに気づいた。

それは 茶色くて、とても おおきな カマキリ。

このカマキリ。 マンサクの数ある枝のなかの、その留っている枝に
ご執心で・・・どかせようとしても、どいてくれない。

思えばカマキリというのは不思議な性質[たち]で、これまでの経験で
も、こういったことは何度もあった。たとえばセージやラベンダーの幹
などはふつうのことであり、変わった個体の場合では たとえば車のバ
ンパーやアルミ製の窓のサッシ。そしてあるときは物干し竿ということ
さえもあった。そのときに移動させたとしても、しばらくするとやって
くる。

そういった経験から今回は、そのカマキリの留まっている、そのご執心
の枝の周辺の剪定は 見合わせることとして、つぎの作業にかかった。

年が明けて本日。3月3日のひな祭りの日。

  マンサク2 マンサク3
  マンサク5 マンサク6

満開となったマンサクをみあげながら、ふと くだんのカマキリを思い
出し、ハシゴをかけて上にのぼってみたところ

そこには

   マンサク1

卵塊があった。
マンサクのお花のなかに、隠された宝物のように産みつけられた卵。

   マンサク4

あかいマンサクのお花と、よくマッチした茶色い卵塊。
お花ズのなかに、あたかもデザインされたようなみごとな配置ぶり。

そんな卵の様子にきづいた瞬間[とき]、なぜか得意顔をしたあのカマ
キリの顔の映像が クローズアップされて脳裏に浮かんだ。


◎ この卵が孵化したら。子カマキリに、おかあさんの この
  しごとぶりを、つたえてあげたいなと思いましたね。ええ、やっぱり。

51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染