グリーンブレーカーズ by 高木肥料店

農業の現場の おはなしなどなど。

塩害で弱ったところにルリカミキリ。

2020-09-21 09:28:57 | Weblog
塩害で弱ったところにルリカミキリ。

連続する形で北上した 台風9号と10号による塩害で弱った
庭木[こちら]に追い打ちするかたちで、激しくなった虫害。。
ということで次回関連で以前分ですが、よろしかったら。



『ルリカミキリ。準絶滅危惧種とはいうけれど。』

頼りなさげにふわりふわりと空中を飛ぶ、黄色いボディの小型
のかわいいカミキリムシ。

ルリカミキリです。体長は2センチほど。

 

隣地との境い目の境界の生け垣にしようと育てているレッド
ロビンの近辺で よく見かけるなあとは思っていましたが、

まさかこの虫が ​手塩にかけて育てていたたレッドロビン​に
害をなしていたなんて・・・びっくりです。

そんな ルリカミキリの被害が こちら ↓ 。

 

レットロビンの皮の下に潜り込み、まるで環状剥皮をしたか
のような状態になるまで食していきます。そして こちらが
食された跡の患部にのこる繊維質。指で触るとズルっと剥げ
てしまいます。

 

食された跡、この感触は まるでココナッツの繊維にも似て。
で、この食痕あとの繊維質をとったら、表皮がすっかりなく
なって幹がまるでサルスベリの樹の幹みたいに つるつるに
なってしまうという怖ろしさ。これでは表皮の下にある維管
束などが被害を受けて、樹上まで水が上がらなくなって当然
です。

こんな被害にあったら、レッドロビンもかわいそう。一頭な
らまだしも、複数頭に同時に食されたとしたら、あっという
まに枯れてしまいそうですよ。

さて そこで防除法なのですが、これがなかなかに難しい。

樹皮の下にいるわけですから、農薬を散布したとしても薬液
が直接かからないし、そもそも樹皮を食べすすんでいってし
まうので、繊維質のトンネルのいまどこにいるのかもなかな
かわからないという厄介さなんです[防除したい身としては
じつにくやしい]。

そこで・・・

しかたがないので食べた跡の繊維質を剝がしていって捕獲
するという、非効率な手作業的な方法をとっています。
したの写真が、運よく捕獲できた幼虫です。頭には鋭い牙
があったり。

 
  
 
大きさ、体長は 2センチほどです。

 

ということで今回は、町中の植え込みにたいへんよく利用されて
いるレッドロビン/アカメガシに憑りついて枯らしてしまう虫に
ついてのおはなしでした。
最近庭のレッドロビンが弱ってきたなぁと、心当たりの方はご注
意くださいね。

晴れ それにしてもの ルリカミキリ。それでいて高知県な
  どでは 準絶滅危惧種にも指定されてるというのですか
  ら、なんとも摩訶不思議なはなしです。なにか高知土着
  の強力な天敵でも かの地にはいるのかしらん。


51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」