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農業の現場の おはなしなどなど。

台風・ 気圧の低いやつも、もちろん怖い。

2015-07-09 18:18:51 | Weblog
台風・ 気圧の低いやつも、もちろん怖い。

日本の気象庁などの公式のコメントによれば

温暖化と台風の関係については、現時点では、温暖化の影響が台風の
 大きさや強さに及んでいると結論づけることはできません。
 しかし、気象庁気象研究所や財団法人地球科学技術総合推進機構を中
 心とする研究グループによる21世紀末頃を想定した温暖化予測実験
 によると、全球的な熱帯低気圧の発生数については、現在気候再現実
 験における発生数よりも30%程度減少する一方、海上(地上)の最大風
 速が45m/sを超えるような非常に強い熱帯低気圧の出現数について
 は、地球温暖化に伴って増加する傾向があるとされており、災害が全
 体として激化することを想定することが重要と考えられます。

 
というふうに温暖化と台風の関係が説明されています。つまるところ結
論づけるには、もうすこしデータの蓄積と更なる研究が必要だ・・・と
そういう見解をとられているようです。

しかし。

海水温が通常よりも2度~3度高い海域で発生し今年の3月にバヌアツ
を直撃し、大きな被害をもたらした サイクロン「パム」の中心気圧は
900hpa・ 最大風速は70 m/sに
も達したと、記録されています。

そしてそのような大きな被害をもたらした熱帯低気圧を列記してみれば


 発生年   名前    場所    死者・行方不明者数

 2013年 台風30号 フィリピン 7000人超
 2012年 台風24号 フィリピン 約1900人
 2011年 台風21号 フィリピン 約1300人[死者のみ]
 2009年 台風 8号 台湾    約700人
 2008年 ナルギス  ミャンマー 約14万人
 2007年 シドル   バングラ  約4400人


と、毎年のように “最大級”と称される台風やサイクロンが関係各国
に被害を及ぼしている現実がわかります。

・・・台風常襲地に住み、その地で農業に関係する仕事をしている身と
としては、上記の記録をながめているだけでも憂鬱になってしまいます。
近い将来において 930hPa、いや 940hPaくらいの勢力を保っ
たまま、数年に一度の割で九州に接近・通過する台風がやってくるよう
になったとしたら、はたしてこの地で健全な・計画的な営農ができてい
くものだろうか
と。

だって、宮崎市で歴代1位の最大瞬間風速57.9m/sを記録した19
93年の台風13号でさえ、宮崎通過時の気圧は[サイクロン・パムと
は比較にさえならない
]949hPaもあった と いうのですから。[
なみに本当に930hPaの台風が接近するとしたら、とりあえずこの地
を緊急避難するほうが懸命かもと考えてます、まじで
]。


◎ ブログを始めた20年ほど前に、台風時に発生する竜巻の
  話を書いたら、非常に珍しがられたものでした。しかし、
  いまや竜巻も全国区。日本のどの地区で発生してもおかし
  くない気象のひとつになってしまいました。
  この調子で台風常襲地も、年を追うごとに北に北にと進んで
  いったり
。。


51P4M6yKWYL__SL500_SS75_.jpg 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染