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たまに行く古本屋でよく流れている曲があった。
モダンな感じのする小気味のよいリズム。ボーカルに英語と日本語が交じり合う。多分日系二世かなにかが歌ってるんだろう。今はこんな曲が流行ってるんだろうか。全米何位かに入ってるのかな?それにしてもこの店に来るとよく耳にする。
今日なぜだかふと、その曲が聞きたくなった。こんな辺鄙な所で田舎暮らしをしていると普段聞こえてくる歌といえば民謡とかカラオケ、あるいは祝い事の折に謡われる謡曲などしかない。いつしかそれが当たり前になってしまって、このところ私も心なしか年よりも一層ふけてきた風に感じられる時がある。これじゃあちょっと寂しい。たまには当世風の新しい風を身の周りに呼ばないと・・・
そこで今日いつもの古本屋に立ち寄ったのだったが・・・こんな時に限っていつまで待ってもあの曲がかからない。用も無いのにしばらく天井のスピーカーに耳を傾けながら本棚の間を行きつ戻りつ待っていたのだけれど、とうとう業を煮やしてそこから離れることにした。
では諦めたのかというとそうじゃない。次の行き先はレンタルCDコーナー。そこで「最近のヒット曲」の棚を見る。あれだけ頻繁にかけられていた曲なのだからきっとヒットしているに違いないと私は睨んだ。それも上から何位くらいに。
ところが肝心の歌手(またはグループ)の名前も曲の名前も知らないものだから、ヒット一位からずらっと並べられたCDアルバムを前にして再び途方にくれた。まことにさまざまなアーティストがいて、しかもその中に私の知っている人はひとりとしていない。
ええい!こうなればもう勘に頼るしかない。私は曲の記憶の醸し出す歌手のイメージをジャケットの表紙に捜し続けた。
ひと通り見渡した後に私が手に取った一枚のCDケース。そこには眉毛を剃り落として刺青した黒い女がポーズを決めて横目でこちらを見ている。・・・なんとなく怖いけど、これのような気がする。
思い切ってそのCDを借りて帰った。なあにもし違ってたとしてもいい。少なくとも最近こんな曲が流行ってるということがわかるだけでもいいではないか。山に籠もった酒飲み百姓がたまには世間の風にあたるのも悪くはない。CDは一週間借りて300円。
さて、うちで久しく使っていなかったCDプレーヤーの埃を払いコードをコンセントに差し込んでかけてみたら、なんと幸いなことにドンピシャお目当ての曲だった。歌手の名前は安室奈美恵という。名前だけ見ると隣りの奈美ちゃんと同じ名前でそこはかとなく親近感を感じる。彼女は来年中学に上がるはずだ。
ネットで調べてみたら沖縄出身の日本人らしい。そうかそれで色が黒いのかなんてことを考えながら酒を飲む。「涙そうそう」の夏川りみといい、近年沖縄から素晴らしい歌手が輩出してるようだ。(夏川りみは去年我が町が何かのイベントでゲスト出演として招いたので名前だけ知っている。)
それにしても本格的な英語だ。というか日本語自体なんだか英語っぽい。詳しい履歴などは知らないけれど、これだけ歌えるのならば英会話なんかもさぞかし流暢なのだろう。もしかしたら米国の大学の留学経験者かもしれないな。最近流行の歌手とはみんなこんなものなんだろうか。昔よく聞いた「それっぽい英語」とは一線を画する本格派。それともセンスの違いなのか。(・・・なんて、本当はまったくわかってないのですよ。)
そういえばCDの説明書きにも「Hip-Pop」とか「R&B」とか私には意味不明な専門用語が並んでいる。私の知ってる言葉といえば、せいぜい「Pops」とか(「Hip-Pop」とはしてみると『お尻のPops』なんだろうか?)「B&B」(農家民宿にこういう形態がある)くらいだ。しかし想像するにもしかしたら私ももう随分世間から遅れをとっているのかもしれない。
さて今日は朝から雨模様。炬燵で寝ていた猫たちは突然部屋を揺るがした威勢のいい音楽にちょっとだけ目を開けてさり気なく驚きを表わし、かと言って特段気にする風でもなくまた目を閉じて眠りに就いた。彼らにとってこのような音楽はどのように映るのだろう。日常この家で聞こえる歌といえば昼下がりに農協の有線放送から流れる民謡と幼稚園児童の唄う歌ばかりだから、それから比べれば「今日は少しまともな曲がかかってる」くらいには思ってるのかもしれない。
今夜の我が家の夕食は全粒粉と米で焼いたパンの手作りサンドイッチ。間に挟むのはレタスの替わりにカラシ菜の塩漬け。それをほどよく酸っぱくなったどぶろくで喉に流し込めば、気分はなんとなくカリフォルニア(・・・に、ならないだろうか?)
何はともあれ久しぶりに世間の風に吹かれた有意義な一日だった・・・気がする。なにしろ「歌は世につれ」だからね。
【写真は昔コロンビア共和国の海岸の町ブエナ・ベントゥーラで見かけた子ども】
モダンな感じのする小気味のよいリズム。ボーカルに英語と日本語が交じり合う。多分日系二世かなにかが歌ってるんだろう。今はこんな曲が流行ってるんだろうか。全米何位かに入ってるのかな?それにしてもこの店に来るとよく耳にする。
今日なぜだかふと、その曲が聞きたくなった。こんな辺鄙な所で田舎暮らしをしていると普段聞こえてくる歌といえば民謡とかカラオケ、あるいは祝い事の折に謡われる謡曲などしかない。いつしかそれが当たり前になってしまって、このところ私も心なしか年よりも一層ふけてきた風に感じられる時がある。これじゃあちょっと寂しい。たまには当世風の新しい風を身の周りに呼ばないと・・・
そこで今日いつもの古本屋に立ち寄ったのだったが・・・こんな時に限っていつまで待ってもあの曲がかからない。用も無いのにしばらく天井のスピーカーに耳を傾けながら本棚の間を行きつ戻りつ待っていたのだけれど、とうとう業を煮やしてそこから離れることにした。
では諦めたのかというとそうじゃない。次の行き先はレンタルCDコーナー。そこで「最近のヒット曲」の棚を見る。あれだけ頻繁にかけられていた曲なのだからきっとヒットしているに違いないと私は睨んだ。それも上から何位くらいに。
ところが肝心の歌手(またはグループ)の名前も曲の名前も知らないものだから、ヒット一位からずらっと並べられたCDアルバムを前にして再び途方にくれた。まことにさまざまなアーティストがいて、しかもその中に私の知っている人はひとりとしていない。
ええい!こうなればもう勘に頼るしかない。私は曲の記憶の醸し出す歌手のイメージをジャケットの表紙に捜し続けた。
ひと通り見渡した後に私が手に取った一枚のCDケース。そこには眉毛を剃り落として刺青した黒い女がポーズを決めて横目でこちらを見ている。・・・なんとなく怖いけど、これのような気がする。
思い切ってそのCDを借りて帰った。なあにもし違ってたとしてもいい。少なくとも最近こんな曲が流行ってるということがわかるだけでもいいではないか。山に籠もった酒飲み百姓がたまには世間の風にあたるのも悪くはない。CDは一週間借りて300円。
さて、うちで久しく使っていなかったCDプレーヤーの埃を払いコードをコンセントに差し込んでかけてみたら、なんと幸いなことにドンピシャお目当ての曲だった。歌手の名前は安室奈美恵という。名前だけ見ると隣りの奈美ちゃんと同じ名前でそこはかとなく親近感を感じる。彼女は来年中学に上がるはずだ。
ネットで調べてみたら沖縄出身の日本人らしい。そうかそれで色が黒いのかなんてことを考えながら酒を飲む。「涙そうそう」の夏川りみといい、近年沖縄から素晴らしい歌手が輩出してるようだ。(夏川りみは去年我が町が何かのイベントでゲスト出演として招いたので名前だけ知っている。)
それにしても本格的な英語だ。というか日本語自体なんだか英語っぽい。詳しい履歴などは知らないけれど、これだけ歌えるのならば英会話なんかもさぞかし流暢なのだろう。もしかしたら米国の大学の留学経験者かもしれないな。最近流行の歌手とはみんなこんなものなんだろうか。昔よく聞いた「それっぽい英語」とは一線を画する本格派。それともセンスの違いなのか。(・・・なんて、本当はまったくわかってないのですよ。)
そういえばCDの説明書きにも「Hip-Pop」とか「R&B」とか私には意味不明な専門用語が並んでいる。私の知ってる言葉といえば、せいぜい「Pops」とか(「Hip-Pop」とはしてみると『お尻のPops』なんだろうか?)「B&B」(農家民宿にこういう形態がある)くらいだ。しかし想像するにもしかしたら私ももう随分世間から遅れをとっているのかもしれない。
さて今日は朝から雨模様。炬燵で寝ていた猫たちは突然部屋を揺るがした威勢のいい音楽にちょっとだけ目を開けてさり気なく驚きを表わし、かと言って特段気にする風でもなくまた目を閉じて眠りに就いた。彼らにとってこのような音楽はどのように映るのだろう。日常この家で聞こえる歌といえば昼下がりに農協の有線放送から流れる民謡と幼稚園児童の唄う歌ばかりだから、それから比べれば「今日は少しまともな曲がかかってる」くらいには思ってるのかもしれない。
今夜の我が家の夕食は全粒粉と米で焼いたパンの手作りサンドイッチ。間に挟むのはレタスの替わりにカラシ菜の塩漬け。それをほどよく酸っぱくなったどぶろくで喉に流し込めば、気分はなんとなくカリフォルニア(・・・に、ならないだろうか?)
何はともあれ久しぶりに世間の風に吹かれた有意義な一日だった・・・気がする。なにしろ「歌は世につれ」だからね。
【写真は昔コロンビア共和国の海岸の町ブエナ・ベントゥーラで見かけた子ども】
agricoさんがよく聴いていて好きだった歌って何だったのでしょうか?
昨夜久しぶりに歌番組を観てたら彼女が出てきて、思わず、この記事を思い出してしまいました。
彼女が腕に刻んでいるタトゥは息子さんの名前です。
agricoさんが選んだCDが“当たり♪”だった時の「やったぁ~♪オレの感性もナカナカどうして鈍っちゃいないゼッ!」という顔が浮かんできて、なんだかニンマリしてしまいました。
写真の子、うちの息子くらいなのかな、何気ない表情ですが似ているように思います。
しかし恥ずべき事ではありません。私も一時的な(獄中にいる期間)遅れがあって、それが原因でテレビを見なくなりました。第一芸能人やそれに類した人達の殆どを知らないで居る事が多いです。別段それで餓死する事はないから所詮はどうでもいいことですが・・・。
感性は生きているって事ですよ。
最近「倖田來未」をMDに落として鳴らしています。↓
http://listen.jp/store/artist_1107084.htm
バックミュージシャンが良いのですけどね。
借りて来たCDのジャケットには彼女が腕の刺青を、「これが見えねえか!」とばかりに凄みを利かせています。
てっきり黒人の血が混じってるクオーターかと思いました。
ちょうどこのCDを大音量で聴いていた時に知り合いの農家の人が訪ねて来て、著しく怪訝な顔をしたのを憶えています。
因みに私が過去に入れ込んだ歌手は知る人ぞ知る岩手出身のNSPというフォークグループです。あれは私が小学から高校の頃でした。
子どもの頃よく聞いた歌というのはいつまでも頭に残ってるものですね。私の場合新しく入ってくるものがなかったので尚更です。
テレビにも出る人なんですね。実はあれから更にもう2枚彼女のCDを借りて来たのですが、なんだか全然イメージが違いますね。ひとつは「withスーパー・モンキーズ」もうひとつは「Love Enhanced」。まるで別人が歌っているみたい。
冒頭の写真は海外赴任していた頃海岸の村に遊びに行った時に写したものです。もう10年以上前の話ですよ。海にモーターボートを走らせてカツオを釣ったことを憶えています。
念のため隣りのジッちゃんに「安室奈美恵って知ってますか・・・」と訊いてみたら「なに?アムールの波?・・・」と聞き返されました。(ジッちゃんはシベリア抑留経験者です。)
実は私には聴覚に訴えてくる記憶や感性というものがあまりないようなのです。バランスから言うと視覚に偏り過ぎてるのですね。言葉を綴ってもそれが明確に表れるみたいです。
これは・・・なんだか人生もったいないような気がしてレンタルCDを捜したんですがビル・エヴェンスとかは無いのですね。レンタル・ショップは大衆受けする曲しか置いてないのかもしれません。
私は言葉であれ音楽であれ自分のことを決して特別な感性を持ってるとは思ってないのですが、今C-Uで鍛えられていると同じように耳も鍛えれるんだろうなと思います。二十歳ならぬ40の手習いですね。絵だって基礎がまったく無いながらにまた描き始めています。
倖田來未も後で聴いてみようと思います。せっかく持っている器官、使わないと錆びる一方なのでしょうね。(そう考えると既に錆び付いてるところも・・・)
NSPの歌ならば全部知ってますよ。20数年前時点のものだけれど。あの頃私も下手なギターを鳴らそうとしてました。
自分が上京してしばらくして、解散したと聞いた覚えがあります。その後メンバーはどうしてたんだろうか。数年前に北海道にいた頃に、天野滋がどこかのラジオのDJかなにかをしていると聞いたことはありましたが。
残念ですね。これでまたひとつ完結した思い出ができてしまいました。
いつかCDを入手して聴いてみます。
今考えても決してメジャーにはなり得なかったグループですよね。でも私は好きだった。なんだか自分のBLOGと似てる気が・・・
森田童子って、私も大好きでした。確かアルバイト先の同僚に紹介されたのがきっかけだったか・・・以来東京の灰色の空の下、貸しレコード屋から借りてきてはダビングし家でよく聴いてました。
私の持っていたカセットはそんなに多くはないしフォークやニューミュージックがほとんどだったんですが、その中で今でも聴いているのがオフコースです。
きれいですよね、あのハーモニー。だから今でもたまにラジカセを動かせば聴くのは大概オフコースです。
私が今まで好きだったグループを3つ挙げろと言われたら、迷わずこの3人を挙げますよ。
なんだかとおぬっぷさんはもし私が女だったらこう生きた・・・という人生を歩んでるんじゃないでしょうか。
まったく思いもかけないことですね。
彼女の最盛期は、90年代後半。
2年連続でレコード大賞を受賞し、紅白歌合戦のトリを務めたこともある、大物歌手です。
当時、彼女の真似をして、髪を染め、日焼けサロンに通って、色黒にした女子高生が大量に出現し、アムラーと呼ばれていました。
結婚、出産、離婚と、立て続けに世間を騒がせていましたが、最近になって復活。
音楽的にもイメージ・チェンジして、活躍しているようです。
(最近のは、全然、聴いたことありませんが。)