粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

公明党指導部は煩悩の中?

2015-09-07 17:52:14 | 国内政治

先月30日の国会前水増しデモに引き続いて昨日6日も東京新宿の歩行者天国で安保法案抗議集会が行われた。主催者発表で参加者が1万2千人集まったというが、これも過去の「前科」をみればとても信じることはできない。歩行者天国150メートル程度というから推して知るべしだ。

例の若者たちの集団SEALDsと学者たちで構成されていたようだが、集会の内容も国会前の時の繰り返しで場所が変わっただけでなんら新味はない。規模も10分の一に過ぎず全く報道価値はないと思える。

しかし、安保法案反対専門紙?である朝日新聞は今朝の朝刊で嬉々としてこの集会を取り上げている。1面に記事は短いものの、その倍ものカラー写真を添えて大々的に取り上げる。しかもこれに懲りずに、最後の社会面でもこの集会を別の視点から伝えていた。同じ今日の朝刊でも読売新聞ではこの集会のことは完全にスルーしていて、その専門紙ぶりが突出している。

ただ朝日新聞の記事で少し目を引いたのは、社会面の記事である。こちらもワイドのカラー写真とある人物の顔写真が添えられている。記事の大見出しが「街頭に学会員の三色旗」サブが「公明元幹部『公明、目を覚ませ』とある。つまり、公明党の支持母体である創価学会員たちからも、党の方針に意義を唱える人々が行動を起こして集会に加わったということなのだ。しかも見出しの通り党の元副委員長が「党は目を覚ませ」と訴えたのだ。

「公明党に『目を覚ませ、正気になれ』と言うことができるのは創価学会員であり、党員であり、支持者です。勇気を奮い、私情を捨てて立ち上がってください」

この人物は今年80歳の二見伸明氏であり、現在の党執行部とは特別関係はなさそうだが、先輩学会員であることは間違いない。その長老が後輩に「目を覚ませ」と批判している。宗教の世界で「目を覚ませ」といわれた方はいかなる心境であろうか。

学会員ではない自分にとってはまるで党首脳が「解脱」せず「煩悩」の中で彷徨っているようにも思える。宗教者として一番戒めなければならない「私情」への拘泥から逃れられない。これでは「成仏」できない?ともかく「目覚めよ」と宣告された山口委員長以下党幹部はどう申し開きするのか。

朝日新聞がこんな一宗教の中に踏み入って意見の異なる一方側に与するのはいかがなものだろうか。いくら法案反対に好都合な動きであるとはいっても不躾すぎる。「私情」を捨てなければならないのはこの新聞なのではないか。集まった学会員たちの写真をみると学会員大集合のように三色旗がたなびいているが果たしてどの程度か。この新聞のことだから針小棒○?

 

朝日新聞9月7日朝刊1面

 

 

朝日新聞9月7日朝刊社会面

 

 

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