やはりというか、中国は例のレーダー照射でせせこましい弁解をした。「射撃管制用レーダーではな、監視用レーダー」であると主張した。さらに「日本の艦船と航空機が至近距離で中国側の艦船を追跡、監視していることにある」「日本側は事実をねじ曲げて、誤った情報をメディアに公開し、中国脅威論を言い立てている」と矛先を日本に向ける始末。
軍事に疎い自分には監視用と射撃用の違いはよく分からないが、小野寺防衛省大臣が綿密な分析の結果といっている通り、中国側の完全な言いがかりであることは明白だろう。まさに「盗人猛々しい」とはこのことで全く忌々しい限りだ。
ただ中国側は口が裂けても「自分たちが射撃管制レーダーを照射した」とは言えないことも確かだ。国家の面子もあるし、国民にも示しがつかない。なんでも日本のせいにするのがいまだ神通力がある。
ただ国内的には、それで済んでも世界の世論は厳しい。間髪入れず、アメリカの国務省の報道官や国防省長官が日本を全面支持したことは絶大だ。これで中国の嘘が白日のもとに晒された。
今後も日本は中国の挑発には乗らず、粛々と日本の立場を世界に発信すべきだろう。おそらく、中国は裏から妥協のサインを出してくると思う。極力表沙汰にならぬように交渉に持ち込むだろう。途中でこちらが下手に応じると中国の思うつぼになる。民主党時代がそうだった。