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カブの親分みたいなハーレーである。(番外編vol.844)

2015年06月19日 08時36分08秒 | Weblog
最初に勤めた会社の同僚で、今は同じ自営をしてる同業仲間に、

1937年製のハーレーダヴィットソンに乗ってる人がいるのですが、

磨いて飾ってるんじゃなく、日々、足として乗ってるというツワモノです。(笑)

製造されて既に80年近く経過してる相当のビンテージ・バイクなのですが、

ボク同様、雨の日以外ほとんどそのハーレーに乗っているようで…。

ボクの事務所にも、ちょくちょく遊びに来るのですが、

来ると音ですぐに分かります。(笑)

このハーレーに搭載されてるエンジンは空冷式の4ストV型2気筒で、

バルブが「サイドバルブ」という機構のものです。

近年主流となってる「DOHCやSOHC」はピストンの上に複数のバルブがあって、

それが閉じたり開いたりして燃焼室を爆発させているのに対して、

この「サイドバルブ」ってのはバルブがピストンの横に付いてて…、

…これ以上の説明は複雑になるので一言でいうと、えらく昔の設計ということです。(笑)

それだけに効率も悪くパワーが出ないのが特徴です。

唯一の利点はシンプル構造なので耐久性が高いということ。

古いモノ好きにはたまらない贅沢なバイクなんですよね。

で、彼のハーレーは昔の無骨な古めかしいカバーなどが全て取り外されたボバー風スタイル。

だから、一見、最近のハーレーとよく似てるので、それなりに走りそうにも見えるのですが、

実際乗って見るとホンダ・スーパーカブ50と変わらないほど遅いです。(笑)

最大の難点はミッションがワイドレシオ式の3速であること。

また、あまりにも熱損失が大きいのでデトネーションやバックファイアの発生率も高いです。

排気量は750ccあるんですが、今の125ccより確実に遅いですしね。

音は独特で「バタバタ」という音を立てます。

フレームは純正リジットなのでサドルにスプリングが付いてるのですが、

長時間の運転は辛そうです。

まぁ、こんなすごいバイクなのにほぼ毎日乗ってることに動揺…、いや感動します。(笑)

本人も好きで好きでしかたないみたいだし、

いつまでも大切に乗り続けてほしいですね!(笑)