feel.

レンズを通してみえたもの。感じたこと。

ライカが人生に仲間入り。

太陽の塔の中.

2018年07月17日 | 旅行
豪雨から一転地上のものすべてを干からびさせるような暑い連休

大阪万博のシンボルである太陽の塔が48年ぶりに公開され、なんとか行きたいと予約開始日にネットで当ってみるも週末枠は瞬殺でまったく確保できず

困り果てていたところにクラブツーリズムでツアーを予約できると知り見つけた7/15日の枠で念願の塔見学ツアーに出ることができた。

じっさい僕のような者が掴む蜘蛛の糸であったようで、参加者の中には九州からこれだけのためにやってきたというツワモノもいらっしゃった(その方は塔さえ見れれば満足と、塔を出たらすぐツアーから離脱し新幹線で九州に帰って行かれた)

今回のツアーは奈良から出発する日帰りバスツアーであったため、まずは車で奈良へ移動。

そしてバスに乗り大阪に向かった。

万博公園に到着。歩いてパビリオンに向かうがあまりにも暑い…人がいない。あたりまえだこんな日に公園に来るなんてどんな自殺志願者やねんと

入り口を発見。なんと地下から潜入するらしい。また後で。

着いたらまず鉄鋼館というパビリオンへ。
うなだれた鳩のような太陽の塔がなんとも

内部は真っ赤で、うわさに聞いた太陽の塔に似せているのかという雰囲気。当時の万博の紹介がされていて、如何に盛り上がっていたかを想像することができた

携帯電話がこの万博で世界初公開されたという話は聞いていた。缶コーヒーが世界初という話も。

LANが初の公開だったとは!50年前からあった技術!

当時の万博らしい。めっちゃ広い!今は緑豊かな公園だが、当時はこんなにびっしりだったのか

当時の太陽の塔は柵みたいなのに覆われていたらしい

ほー

いったんは公園を離れお隣のホテルで昼ご飯を食し、さていよいよ太陽の塔に向かう。

歩いて向かうがやはり地獄。暑すぎる…


未来の顔どアップ(・∀・)

石礫をぎゅっと固めたようなつくりの現在を表す顔。D850+70-200F2.8Eのパワー!実際はもっともっとアップにできます

いよいよ…

まずは地底の太陽という第四の顔が鎮座する不思議な雰囲気を放つ空間からスタート。塔の下にこんな空間があったとは…ちなみに内部は写真撮影不可ということで、記憶に残すにとどめることとなった。

48年前の作品だし、内部は蒸し風呂になっているに違いない…できたら夏場は避けたかったがしょうがあるめいかかってこい!と意を決し替えのシャツを2枚ほど用意して挑んだわけであるが、実際に入ってみれば空調の効いた非常にカイテキなものであった。

涼しいけど中は燃えるように真っ赤。

太陽の熱源なのか、身体の血の色なのか。とにかく生命を象徴するようなエネルギーの真っ只中。

真っ赤な空間に生える一本の木。木の下に生える植物的な原生生物から、木を登るにつれ進化していった生物が木の上に乗っかっている。

生命の樹は生命体の進化を表すのだそうだ。太陽の塔公式サイトで垣間見える

こんなものが半世紀もの間公開されてなかったなんて、なんと勿体ない

当時を知る人たちは案内人に”立てこもり事件があったのよね、とか、上に向かう入り口はどこなの?”と口にしていたが、今はその入り口は隠されているのだそう。

左右に伸びる腕を内部から見て、なんとサイバー感のある腕なのだ!と驚嘆

当時の太陽の塔は柵みたいなんに覆われていたと上に書いたが、この太陽の塔の腕からエスカレーターにのってその柵のなかに行ける仕掛けであったとか!

すごいな太陽の塔!

ビックリいっぱい、感動いっぱい、”芸術は呪術である”という岡本太郎の締めのメッセージに圧倒された経験だった。

万博公園ではパビリオン一つと太陽の塔だけであったが、当時の熱狂ぶりを垣間見ることができ、翌朝目覚めても現実感がない雰囲気を久しぶりに味わったので、それほどにインパクトが強かったのだなとあらためてびっくりした。