あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

復興まちづくり意見交換会には切実な声が詰まっています

2011-06-26 | 国際・政治

復興まちづくり意見交換会とは、仙台市が策定する「復興計画」について広く市民意見をお聞きする会
先週から市内5区で実施してきた意見交換会は、今回が最終回。

003 市長をはじめ震災復興本部長、宮城野区長、他復興本部他担当者が出席。
区内の公共施設では下水処理の「南蒲生浄化センター」と都市ガスの製造基地「ガス局港工場」東部地区農地への通水施設「高砂南部排水機場」の被災が深刻であり、いずれも数100億円から1000億円規模の再建経費が必要。

参加者の皆さんからの意見をメモにて紹介します。
・岡田地区新浜の農家 ヘリコプターで翌日救出された。集団移転という提案もあるが、私にはここしか住むところがない
・中野地区の住民 仙台港背後地検討委員会委員 瓦礫排除の早さに感謝。復興スケジュールを早く提示してほしい。復興特別区を是非に。
・名掛町商店会より 榴ヶ岡小の避難所にJR仙台駅から締め出された帰宅難民が溢れた。民生委員としても在宅被災者への支援物資がない。民間会社からの善意の物資も受付られなかった。
・幸町在住 宮城沖地震の経験が生かされていない。避難所から溢れた人たちや集合住宅の高齢者を誰が助けたのか、市の責任ではないか。
004 ・榴ヶ岡地区 小学校に3000人避難。東口の民間ビルはすべて避難者を受け入れてくれたが、公共施設関係はほとんど拒否された。復興庁は仙台に誘致すべき。
・地震はいつも不意打ちであるが、花京院マンションは賃貸全世帯の退所勧告になっている。避難マニュアルの再検討を。
南光台のひな壇宅地であり、ライフラインも仮復旧のままである。宅地が沈下している中の長雨に二次災害の不安あり。
・東仙台町内会 東部地区のまちづくりには「自転車専用レーン」を入れてほしい。
・燕沢地区 擁壁が崩れかかっているが国からの支援措置はどうか、長雨の中の不安あり。
・六郷地区より 農業の再生に対して放射能汚染への不安が大きい。住宅の損壊状態に対して罹災判定に疑問あり。保育園が外部と連絡がとれなかった問題あり。意見交換会は今回限りか。
・福室地区 復興計画では海岸線で津波を止めるべきであり20メートル盛り土を提案したい。景観上も。
・岡田地区より 地元で野菜を10種類生産している。減災教育をしっかりやってほしい。お寺も被災の移転先として課題。なぜ集団移転しなければならないのか。亡くなった者たちのためにも当地に残って供養したい
 
等の意見が参加者から述べられたのに対して、市長を中心に復興本部長、同次長、都市整備局次長らがそれぞれ回答。

津波被災地区と宅地被災地区、それぞれからの切実な率直な意見をお聞きしました。また仙台駅東口の地区から発災時対応への批判も出るなど、仙台駅から海岸部までを行政区とした宮城野区の意見交換会。
各区一巡する意見交換会はこれで終了し、この後は復興計画の策定に本格着手する中で、それぞれ地域、年齢層などを考慮した意見交換会を今後も実施していく予定です。

市議会定例議会も火曜日までのあと2日ですが、閉会日に震災対策を取り扱う議会委員会の持ち方について一波乱があるかもしれません。


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