あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

東京都にて「東京マラソン」ヒアリング調査

2012-05-23 | 国際・政治

視察テーマは国内屈指の一大人気フルマラソン大会(アジア最大級のシティマラソン)である「東京マラソン」の開催、運営と今後の展開について
都議会議会棟応接室にて、東京マラソン財団管理本部長ならびに都スポーツ振興局スポーツ事業部東京大マラソン祭り担当課長に、ご対応いただきました。仙台市東京事務所副所長も同席。

第五回を重ね参加者数は3万6千人。参加者料金一万円、しかし大会運営上の選手一人当たりコストは5倍の経費。都からの助成は1.8億円程度であり使途は交通規制等の告知広報経費。大会事業経費は約18億円そのうち、選手参加料は3億円余。大会備品、コース上の資器材等の経費が約8億円、しかし大会の経済波及効果の試算は200億円から300億円

メインスポンサーは、東京メトロ。東京マラソンは一昨年2011年6月に財団法人化。設立者は東京都と日本陸連、基本財産8.8億のうち8億円は東京都。
財団の目的は、大会の安定的運営と発展、都民の健康増進と豊かな都民生活の形成であり、都の指導基準を上回る情報公開を明示。
大会の沿道応援者216万人、大会ボランティア10450人、トイレ設置数987基、参加競争倍率は9倍、10万円を寄付して参加するチャリティ協力者は1800人に増加。フルマラソン希望者の激増により、10キロの部を500人に縮小。総参加者数36000人は開催限界。来年の大会エントリーはインターネットのみ

交通管理者警視庁との調整、各コース上商店街との調整、地域町内会の理解と調整等困難な課題は多かったが、先ずは第一回の開催によって、迷惑イメージから大会を利用活用する考え方に転換した。
参加者の四割は東京、八割が関東、東北は3%弱、完走者タイムは四時間台が最も多く33%、最高年齢は男子84歳女子81歳。外国人参加者は3千人、年代別で最も多いのは四十代が33%。
マラソン大会という名の、東京がひとつになる巨大なお祭りとしての位置づけが毎回浸透。
コース上に28会場で110組(ストリートダンス、よさこい、バンド演奏、フラダンス、チアダンス、和太鼓など)が参加するイベントを開催、イベント参加者数は6500人を超える。東京大マラソン祭りとの連携。
大会当日は、都営バスもコースを迂回する特別ダイヤを編成。交差点の交差を地下鉄駅構内の通過で対応。
世界の五大マラソン、ボストン、シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、ベルリンに匹敵する大会を目指す。
関西の3都市(京都、大阪、神戸)フルマラソン大会開催との差別化、大会のさらなる付加価値づくりを目指す。
二月第四週の日曜日を大会開催日として、年間を通して各月に大会関連イベントを実施。大会当日は、ランナーは走れるこを喜び、ボランティアは支える誇りを持ち、観衆はいろんな立場で楽しむことにより「東京がひとつになる日」

海外有名五大大会に匹敵する世界標準の大都市マラソン大会を目指して、財団法人化をおこなった。マラソン大会開催が持つあらゆる波及効果、相乗効果を今後一層追求していく体制に。仙台市では、市のスポーツ振興課とスポーツ振興事業団が担当しているが、経済局や市民局など関連部局との横断的な実行委員会体制として、一万人の大会が持つ可能性を最大限引き出す取り組み体制が本市でも必要。

いずれの面でも東京マラソンから、国内最高峰のハーフマラソン大会を目指していく仙台ハーフ大会が学ぶ点は多い。


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