先に閉じた平成25年第一回定例議会で決定した案件について会派で視察を行いました。アエルビル5階に、カタール政府の支援により整備予定のスチューデントシティとファイナンスパークについて、京都市の「まなびの街 生き方探求館」ならびに市中心部に整備した京都水族館を視察。
京都市教育委員会 生き方探求館企画推進室 雄谷室長、石川担当係長に御対応いただく。
京都府庁隣りに、11年前まで中学校校舎であった施設。市内児童生徒のキャリア教育の場として再生。平成19年より「生き方探求館」
ものづくりのまち京都。京都発のモノづくり、起業家を紹介するコーナー。事前事後学習の上で本施設で体験学習を行う。生活設計能力を養う場。
働く側と客側を体験する「スチューデントシティ」。市内170校で約1万1000人の児童が学習。ファイナンスパークと併せて年間約2万4000人の児童生徒が学習体験。施設までの交通費は委員会から支給。
お金の使い方を現実感あるシュミレーションにより学ぶ「ファイナンスパーク」。
これらの上で、中学生は実際の現場で職場体験、勤労体験を3日間以上行う(キャリア教育)。
運営はすべて成人ボランティアが担当。市民、企業派遣、保護者によるボランティア240名登録。年間延べ4500人が活動。
一度150名までの受け入れ。市役所で住民登録からスタート。銀行で給与振り込み、お店で買い物など17のブースあり。30社の協力。働く側、サービスを受ける側を交互に体験。区長と各事業者とのまちづくり会議も行う。各会社間の調整協議も行う。最後に収支状況の確認も行う。
京都水族館 都市公園内(梅小路公園/旧国鉄京都駅跡地)の毎3年更新手続きによる指定管理者。民間提案民間運営による施設。
春休みで多くの入館者で賑わう中、升本支配人に御対応いただく。
江ノ島水族館、墨田水族館(スカイツリー内)と同じ運営管理会社(オリックス不動産)
江ノ島水族館と同規模な施設規模。
国交省ビジネスモデル採用のエコ仕様整備。 環境対策は、太陽光発電60kw、京都産木の使用、自然換気システム、節水型ろ過システム(年間給水必要量は5%程度)、雨水利用システムなどを実施。開設して一年、250万人の入場者数は目標値を30万人上回る。
250種、15000点の展示。京都の源流から海へのつながりと共生する生態系を再現する9ゾーンで構成。山紫水明ゾーン、京の里山ゾーン、イルカスタジアムなど。
水族館サポーター(法人会員)制度は一口30万円で3年間。70社以上のサポーター。
目玉展示よりコンセプト/ソフト重視の展示を展開。大水槽の見せ方にも特徴あり。来客の6割は近畿圏から。駐車場の整備なし。京都駅から市営バスのシャトルバス運行220円10分程度。
展示の更新を想定した着脱と変更が可能な水槽と館内レイアウト。
仙台(高砂公園内)に整備予定の水族館の管理会社・株式会社 横浜八景島 シーパラダイスを視察調査
取締役社長 布留川信行氏、経営企画部長 荒川潤氏、新規事業担当部長 藤森純一氏に御説明をいただく。
1985年八景島埋立竣工
1993年オープン
2007年入場者3000万人達成
2004年ドルフィンファンタジーオープン
2010年ジンベエザメ展示開始
2013年3月8日自然の海の水族館(うみファーム海育施設)オープン
【 横浜市に提示した開発コンセプト】
1.市民のための海洋リクリエーションの場
2.横浜の新しい顔、全国に例のない施設
3.横浜市及び地域への経済波及効果を上げる
[シーパラダイスの社会性とは]
1.生物の保護、2.環境保全、3.環境未来都市(横浜グリーンバレー構想、産学官の共同事業)ブルーカーボン事業(海洋の炭素吸収の実証実験)
4.学校教育への協力、5.地域振興/活性化へむけた協力、6.市民憩いの場の提供、7.国際交流(海外施設との提携)等。
・電力の見える化への取り組み(東京海洋大と共同)
仙台での方向/考え方〈大震災からの東北の復興の一助に〉
1.東北の海の恵みの豊かさを伝えるゾーンを設置
2.世界中から受けた支援への感謝の気持ちと絆を表現
3.生物との触れ合いの空間づくりとエンターテイメント性
八景島24ヘクタールで遊技施設と合体型。一方、高砂公園は14.5ヘクタールの公園面積。仙台市の公園全体の整備方針との兼ね合いがどうか。家族連れは自家用車利用が多いが、施設周辺の交通機関の状況はどうか。駐車場の台数確保と周辺商業施設の連携はどうか。
園内で新規施設「うみファーム」および「ドルフィンファンタジー」「アクアスタジアム」を見学。
以上、
3ヵ所の視察調査を終了。将来の復興の主役になる子供たちにとってより良い施設が、それぞれ整備されるよう会派として取り組んでいきたい。