あびこ雅浩の日記

仙台市議会議員あびこ雅浩の活動日記。

大震災の発生から2年

2013-03-10 | 国際・政治

13031011303107その前日に南三陸町志津川を訪れました。福興市・南三陸さんさん商店街の駐車場には多くの車があり、食事処はどこも満席でした。商店街の横には電車に代わるバス運行線BRTの志津川駅がありました。気仙沼までの行程は1時間半。

1303104そして志津川の港側は土地の沈下が著しく、時間が止まっているかのように大津波の傷跡を今も残している姿に、仙台の復旧状況とのギャップの大きさに溜め息がでました。

1303106無残にも変形した骨組みを残した防災庁舎には、多くの人が訪れていましたが、3階建ての庁舎をのみ込んだ大津波の凄まじさに訪問者たちは言葉を失っていたようです。

13031021303103震災直後から今日まで、救助、復旧活動の宿泊所となっているホテル観洋のロビーから見る志津川湾の大パノラマは、その美しい海の青が言いようも無く悲しく映りました。

震災から2年、仙台市もまだまだ復興の道これからではありますが、他の沿岸部市町村の復旧状況の進捗の厳しさは深刻です。復興公営住宅の建設へ、その目鼻もつかず沈下した地盤のかさ上げ工事の段取りも遅々としており、まちを取り戻す設計図を描くことも未だ困難な中に2年が経過した現実があるのです。

被災地の復興を牽引するとする仙台市ではありますが、震災により仙台一極集中は加速し、他の自治体はこのまま疲弊していってしまうように思われます。時間との兼ね合いが大きいのですが、仙台の復興にいくばくかでも余力が生まれたならば、他の自治体の復旧・復興の助太刀に駆ってでるのは当然なことです。