ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

百人一首 我流解釈詩・その1、2  髙田昭子  

2023-04-30 09:34:49 | Poem

五歳から、大人たちや姉たちに混じって始めた「百人一首」は、

取り札が平仮名で書かれているので、なんとか参加できた。初めて一枚を取った時に

は、姉たちや大人たちに「いいこいいこ」された。その懐かしい日々を思い出しながら、

改めて読んでみようと思った。意味もわからずにいたあの頃から永い歳月が流れた。

さらにもう一つの思い出は、高校生の時に一回だけ「百人一首のクラスマッチ」があったこと。一クラス五人の選手が選ばれる。私は補欠選手になったけれど、選手の一人が辞退したために、正選手になった。そして決勝戦まで仲間を引っ張った。なぜか?百首を全部暗記していたため。リズムのある言葉は暗記しやすかった。

さてさて始めてみたが、歌は覚えていたが、解釈には以下の資料に頼った。               

       参考文献  「吉原幸子 百人一首 平凡社」

        「白洲正子 私の百人一首 愛蔵版 新潮社」

        「佐佐木幸綱 口語訳詩で味わう百人一首 さ・え・ら書房」

        「江橋崇 百人一首・ものと人間の文化史189 法政大学出版局」

    

1  

秋の田の かりほの庵(いほ)の 苫(とま)をあらみ

わが衣手(ころもで)は 露にぬれつつ  (天智天皇 626~671)

 

農作業のための仮小屋は苫(とま)と申します。

菅(すげ)や茅(かや)を粗く編んだものですから

そこから夜露が滴り落ちて、私の着物が濡れてしまうのです。

 

春過ぎて 夏来にけらし 白妙(しろたへ)の 

衣ほすてふ 天の香具山     (持統天皇 645~702)

 

香具山は奈良県檀原市南東部ある山。「耳成山みみなしやま」「畝傍山うねびやま」とともに大和三山と称されている。春が過ぎ、夏がきて♬あの山に白い夏の衣装が干してあります。風にはためきながら……

(続く、100首までやってみます。暇人です。)


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