ふくろう日記・別室

日々の備忘録です。

屋根の上のヴァイオリン弾き

2011-02-24 16:53:47 | Movie
SUNRISE SUNSET


Opening Title(Instrumental half of Tradition)- Fiddler on the Roof film



監督 ノーマン・ジュイソン
原作 ショラム・アレイハム
脚本 ジョセフ・スタイン
音楽 ジョン・ウィリアムズ

《キャスト》
テヴィエ:トボル(1935年9月9日生まれ イスラエル/テル・アヴィヴ出身)
ゴールデ:ノーマ・クレイン(1928年11月10日生まれ アメリカ/ニューヨーク州出身)


またまた、ユダヤ人の映画である。

ショラム・アレイハムの短篇『牛乳屋テヴィエ』を原作としている。

ロシア革命前夜のユダヤ人迫害を背景に、ウクライナのユダヤ人一家の生活を描いたミュージカル。J・スタインのブロードウェイ劇をもとに映画化。
ウクライナ地方の小村に暮らすテヴィエ一家。
彼は牛乳屋を営み、妻と5人の娘に囲まれ、つましくも幸せな毎日を送っていた。そんな村人たちの様子を、
屋根の上にいるバイオリン弾きが楽しい曲を奏でながら見守っている。(これは何の象徴か?)
テヴィエとゴールデ夫婦には5人の娘がいる。
長女のツァイテルは貧しい仕立屋のモーテルと結婚。次女ホーデルは革命を夢見る学生闘士パーチックを追ってシベリアへ発ち、
さらに三女はロシア青年と駆け落ちしてしまう。そんな中、ユダヤ人の国外追放が始まる…。ここでは収容所、殺戮がないのは救いだった。。。


何故、このタイトルになったのか?
これは、マルク・シャガールの「The Blue Violinist」によるものか?
絵画は特定できないのですが、ご存じの方がいらっしゃいましたら、お教え下さい。



シャガールは、帝政ロシア領ヴィテブスク(現ベラルーシ・ヴィツェプスク)に、モイシェ・セガルとして生まれた。
ロシア名マルク・ザハロヴィチ・シャガル、ベラルーシ名モイシャ・ザハラヴィチ・シャガラウ。
故郷ヴィテブスクは人口の大部分をユダヤ人が占めているシュテットルで、シャガール自身もユダヤ系(東欧系ユダヤ人)である。
これは、帝政ロシアへの秘かな抵抗ではないか?

戦場のピアニスト

2011-02-24 02:00:08 | Movie
The Pianist - Ballade No.1 in G minor Op.23 - Chopin


/監督:ロマン・ポランスキー
原作:ウワディスワフ・シュピルマン
製作総指揮:ティモシー・バーリル ルー・ライウィン ヘニング・モルフェンター
製作:ロマン・ポランスキー ロベール・ベンムッサ アラン・サルド
脚本:ロナルド・ハーウッド ロマン・ポランスキー
音楽:ヴォイチェフ・キラール
製作年:2002年(フランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作)

《キャスト》
ウワディスワフ・シュピルマン:ウェイディク:エイドリアン・ブロディ
ヴィルム・ホーゼンフェルト陸軍大尉:トーマス・クレッチマン


『戦場のピアニスト』(The Pianist)は、ナチス・ドイツのポーランド侵攻以後、
ワルシャワの廃墟の中を生き抜いた実在のユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマン本人の書いた体験記を元にしている。

映画の中でシュピルマンが、ヴィルム・ホーゼンフェルト陸軍大尉に頼まれて廃屋で弾いた、ショパンの「夜想曲第20番嬰ハ短調・遺作」がよく知られるようになった。
「バラード第1番ト短調作品23・クライマックス」「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調作品22・エンディング・華麗なる大ポロネーズ」など。

それにしても、なんと多くの命が粗末に扱われたことだろう。
これは「ナチス・ドイツ」に象徴されることのようだが、戦争はいつだってこうだ。
廃墟にかろうじて生き残ったシュピルマンをみつけた、ドイツ軍の陸軍大尉は「戦争は間もなく終わる。生き延びよ。」と
食べ物を密かに運んでくれたのだが、彼はドイツ軍人のために、今度はロシアの収容所で亡くなるという巡りあわせ。

人間は孤独のなかでも、生きることを止めないだろう。
しかし、人間が大きな群れをなす時には、侵略、狂気、殺戮も起きる。
一体人間とは?命とは?問い続けることを止めることはできない