屠蘇散の処方は『本草綱目』では赤朮・桂心・防風・抜契・大黄・鳥頭・赤小豆を挙げている。
現在では山椒・細辛・防風・肉桂・乾薑・白朮・桔梗を用いるのが一般的である。
人により、健胃の効能があり、初期の風邪にも効くという。
時代、地域などによって処方は異なる。
漢方薬と同様、ある人物の胃弱や風邪に効いたからといっても、他者にあてはめるのは危険である。
白朮ひとつとっても、むくむほど水分滞留体質の人にはよいが水分不足体質や水分代謝機能の高い体質の人が飲むと、炎症悪化や血行不良等につながる恐れがある。
生薬や屠蘇散の処方に関する専門知識を有する者に、飲用の是非を尋ねることが望まれる。
もしくは食用レベルにまで処方量を減らし、薄めることが無難である(疾病に対し医師より処方される医薬品漢方は、煎じ薬換算で=一日分量20g程度。
これに対し市販の屠蘇散の一回量は1割程度の2g程度であるため、食用範囲であり、かつ医薬効能は見込めない“気休め”程度である。
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酒に浸して正月に呑む礼酒を、お屠蘇と言うのか!...初めて由来を知った。
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