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1票の格差とは??

2016年02月28日 | eつれづれ

異なる選挙区の間に生じた、1票の価値の不均衡をいう。議員1人当りの有権者数が多い選挙区ほど1票の価値が低くなる。各選挙区の人口変動に影響されるため、本来は、それに応じて区割りあるいは議員定数を見直す必要があるが、しばしば、是正されずに選挙が行われ、議員定数不均衡訴訟が起こされてきた。1票の格差を違憲とする最初の最高裁判決は、1976年(昭和51)年4月14日のものである。
2009年(平成21)8月の衆院選をめぐっても、格差が最大2.30倍となった小選挙区の区割りについて、最高裁大法廷は「違憲状態」と判断した。国会はこの状態を改めるために0増5減の定数是正を行う予定であったが、その是正を行わないまま、2012年12月に解散総選挙を実施した。これを受け、法の下の平等の実現を主張する弁護士グループなどが選挙無効を求める訴えを合計16件、全国14の高裁・支部に起こした。その結果は14件が違憲判決、うち2件は選挙無効の判断であった。なお、16件の訴えはすべて上告されている(2013年4月現在)。
一票の格差は参議院選挙ではより深刻である。2010年7月の参院選では、議員1人当りの有権者が最も少ない鳥取県では15万8000票で当選したが、最も多い神奈川県では69万6000票を得ても落選した。一票の格差は5倍に上った。
格差是正が実現すれば、東京、大阪を中心とする大都市の住民を代表する議員が大幅に増え、地方の農村や漁村を代表する議員が大幅に減少する。これが戦後政治の特徴である地方優先、都市軽視の政治運営にも大きな影響を与えるとみられている。




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