eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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ももクリ3年、柿8年...

2015年05月02日 | eつれづれ
「(2013年4月の量的・質的金融緩和開始当初から)15年度中にとは言っていない。16年度に入るとも言っていない」――もはや屁理屈でしかないと思った関係者も少なくない。
1月21日、日本銀行の金融政策決定会合後の記者会見で、黒田東彦総裁は珍しく気色ばんだ。同日、15年度の物価見通しを14年10月時点の1.7%から1%に修正。「2年程度で 2%」と定めた物価上昇目標が遠のき、会見では記者たちから集中砲火を受けたのだ。
「黒田日銀が期待を集めたのは、13年4月の緩和時に、2年の期間を定めてインフレ目標にコミットメントする強い意欲を示したから。その達成が危ぶまれているのだから、追及されても仕方がない」(日銀担当記者)
だが、会見では黒田総裁はのらりくらりと記者の質問をかわし、「金融緩和を始めた当初から達成時期については2年程度と言ってるのだから、認識に変化はない」と強調。「(達成のメドとされた15年度から)前後にはみ出る余地はある」と発言したことで、後ろ倒しになるのかと聞かれると、冒頭の発言に至ったわけだ。
「気色ばんだ黒田総裁は初めて目にした。この焦りは相当なもの」(同)
「変化はない」と言った黒田総裁だが、表現を微修正してきたことは明らかだ。緩和直後は「2年で2%」と打ち出していたが、いつのまにか「2年程度で2%」にすり替え、具体的な目標時期についても「14年度後半から15年度にかけて2%」が「15年度を中心とする期間に2%」に変化した。
黒田総裁は「程度」や「中心とする期間」の解釈に常識的な判断を求めたが、曖昧な表現を多用することで、いくらでも都合の良いように解釈できるようになったのは明らかだ。事実上の達成時期へのコミットをあきらめたと言っても過言ではない。



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