eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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受電時の感電する限界??を高圧ケーブル端末と乾式リアクトルでみてみる...。

2024年05月12日 | eつれづれ

無方向性SOG制御装置試験を経てPAS開放、定期点検実施。

交流負荷開閉器(LBS)電源側に断路器(DS)発光、音付き棒をかけておく。

短絡接地は交流負荷開閉器(LBS)の負荷側に。

受電後にキュービクル内の高圧ケーブル端末部分の検電をしてみる。

当然、ケーブル金属テープ(接地線同位)までは反応しない。

画像これより上に行くと検電器は反応する...ここまでが限界灘となる。

これ以上は感電するので接近距離でのケーブル接地(シース)測定など、ヤルなら高圧ゴム手袋着用が安全確保のため必須。

プロと称する御仁は素手、軍手で充電部に首突っ込むが...。

昔は受電中、車の毛羽たきで断路器(DS)をパタパタしていた猛者もいた。

高圧ピン碍子に乗り活線作業も...大地に触れない限り、電気一体となり感電はしない...鳥同様。

安全管理、作業も無い希薄な昭和レトロの時代だった。

充電している時は60cm以内に接近しない、キュービクル高圧の扉内を除かない、余計なことは御法度、事業所にも大迷惑かかるのがオチ。

KIP線、エフコ、ビニル絶縁テープは高圧では絶縁とはならずNG、モロに感電するので要注意...用途は大地との絶縁確保のみで感電保護は無関係。

乾式リアクトルを検電したものだが、同じ乾式(モールド)トランスも絶対に触れては逝けない...感電するので接近しないこと。

これも静電容量を介しての透過電流の成せる技でケーブルの交流耐圧試験、二次側充電電流と同じこと。

化石化した先輩諸氏の武勇伝はオリエンタルラジオだけにしておくのが良いが...もっとも三途の川を...。