eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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コンセント等のトラッキング現象、なにもホコリだけでは無い、過電流によるものも多い。

2022年07月10日 | eつれづれ

トラッキング現象とは 火災の原因にもなる、恐ろしい現象です

長い間、差しっぱなしになったコンセントと電源プラグの間にはホコリがたまりがち。 そこに湿気が加わると、電源プラグの刃の間で火花放電が繰り返されます。

その熱がコンセントに接する絶縁部を加熱し、電源プラグの刃と刃の間に「トラック」と呼ばれる電気の道をつくります。

やがてはそこから放電をおこし、発火。これがトラッキング現象です。

 洗面所や台所など、湿気が高く湯気や水滴が直接かかる位置にある電源プラグ時々電源プラグを抜いて、乾いた布で水気をシャットアウトしましょう。

異常に熱くなった電源プラグやテーブルタップ、コードなどはキケン。すぐに使用をやめ、電気店に点検してもらったり、新しいものに取り替えましょう。

 

これは常に15A程度の電流が流れていたコンセント。受け刃が鈍って接触不良に発展した。かなりの高温になっているのが判る。

プラグ内部での接触不良で外観、黒くなり気づく。

安全ブレーカ20Aで短絡も無い、ギリギリの電流では目視以外、気づかない。不燃材料なので回りに可燃物が無いと発火もしないが、コンセント受け刃が鈍り接触不良となるとスパークも発生、機器の動作も正常で無くなり初めて気づくかも知れない。

後は安物の外国製、材質の問題もあるが、コスト低減で4000年製も殆ど...今は、家電他、こんな事も言われない現実。