eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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最終章、2巻線変圧器保護用比率差動継電器RDf(87t)検証

2022年03月21日 | eつれづれ

7,500kVA例で定格出力電流時の比率は0%となる。
エクセルはこの逆計算入力でも表示出来るシートがあるが、これは変流器(CT)二次5A側に適当な、数値を入れて変流器(CT)1次側の電流が幾らかが判る。

次は事故発生、比率20%整定で動作する変流器(CT)電流差動で66kV側を定格66A、2次側500Aまで低下した事故の場合、継電器は動作する。
この時の2次側は3.3-2.5Aの差動電流となる。

次は事故発生、比率30%整定で動作する変流器(CT)電流差動で66kV側を30A、2次側200Aまで低下した事故の場合、継電器は動作する。
この時の2次側は1.5-1.0Aの差動電流となる。

次は事故発生、比率40%整定で動作する変流器(CT)電流差動で66kV側を100A、2次側560Aまで低下した事故の場合、継電器は動作する。
この時の2次側は5.0-2.8Aの差動電流となる。

次は定期点検例、比率特性試験データ2次側電流を入力。
この時の1次側電流は364-1320A相当の大きな電流となる。
試験器より流した電流は2次側は18.2-6.6Aの差動電流試験となる。

次は定期点検例、差動電流瞬時動作試験データ2次側電流を入力。
この時の1次側電流は490-7200A相当のとんでも無い大きな電流となる。
試験器より流した電流は2次側は24.5-36Aの差動電流試験となる。

エクセル画像は変流器(CT)2次側電流入力で1次側電流相当Aを確認、計算したが、その逆の入力もあるので、事故電流と継電器比率%の推移が容易に判る。
定期点検等で試験している中身が理解、単なる試験器を継電器に接続して試験要項でボタン押してスタートなど、慣れればホイホイと馬▽でも出来る?。
金にもならない検証も発電機用から始まり今回の2巻線変圧器保護用比率差動継電器RDf(87t)でENDの様だ。
変圧器用は変流器(CT)比が1.2次側で異なるので、発電機用よりマッチングタップ整定が出てくる...これを理解するのに、一般的な継電器で無いので時間がかかる。
本、エクセルでは電流入力すると比率%と動作判定が出るので継電器の状況が判る。
我々はメーカー社員では無いので、運用し原因、対策処置まで...それも知識が無いと何も出来ない。
高圧受電設備には、比率差動継電器RDf(87t)は無いので知る必要も無い現実だが、更なるプロの技術者を目指して...ボケ防止のチャレンジ、針金電気ヤでした。