eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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タンス預金は....元で持っても

2022年03月19日 | eつれづれ

「ドルで準備していても引き出せなくなる」。
米国と距離を置く国の中でそんな懸念が広がっている。
ウクライナへの軍事侵攻を受け、欧米はロシアに強い経済制裁を科した。
ロシアはドルの決済や引き出しを封じられ、ニッチもサッチもいかなくなっている。
金融ジャーナリストの森岡英樹氏が言う。
「外貨資産は基軸通貨のドル建てがほとんどです。
海外の中央銀行にあるロシアの外貨資産が凍結されたのを見て、米国と友好的ではない国はドル建ての外貨準備のリスクを痛感したはずです。
自分の国が米国から経済制裁を食らえば、ロシアのようになりかねない。
そこで、受け皿になりつつあるのが中国の人民元です」
ロシアは中国に輸出した原油や天然ガスの代金をドルではなく、人民元で受け取るなど中国依存を強めている。
ロシア国営タス通信は16日、ロシア中央銀行と中国人民銀行がそれぞれの銀行決済網の統合を検討していると報じた。
人民元と結びつくことで“瀕死”のルーブルの信用を下支えする狙いがあるとみられる。
それだけ人民元に力があるということだ。
15日付の米ウォールストリート・ジャーナルによると、サウジアラビアが中国への一部石油輸出をドルから人民元建てに変更することを検討しているという。
サウジはバイデン大統領の中東政策に大きな不満を持っている。
「これまでも反米政権の中で、ドルに代わる主要外貨を模索する動きはありましたが、ドルが圧倒的に強く、うまくいかなかった。
今回の対ロ制裁をきっかけに、人民元の存在感が急上昇したのは間違いありません。
中国は2030年前後には世界最大の経済大国になるといわれています。
世界経済はドル、ユーロと人民元のブロック化が進むでしょう」(森岡英樹氏)
ロシアへの強い制裁を主導したバイデン大統領は、人民元の“猛追”をどんな気持ちで見ているのか。