eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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変台腕木の交換工事

2022年01月26日 | eつれづれ

変台交換のためV変圧器を吊り上げする。

撤去した腕木。

変台撤去。

腕金を取付。

高圧受電して完了する。


経年劣化で交換したものでプライマリーカットアウトスイッチも交換する。
ついでにPCB検査用油、絶縁油酸価度も実施する。
二次側配線は触らず...電線ポリポリ触れないので電圧は間違い無し。
昔は100V電灯回路に200V入れてテレビなど火を噴いたのも多数あった。

昔懐かしい、まね下電器のナショナルマーク、50年経過した変圧器なので多分、高濃度PCB含有だろう。
絶縁油酸価度試験は特に問題にかった。

① 井戸ポンプ 200V.18.5kW 77.5A(実測68.8A)
② 400トンタンクポンプ 200V.22kW 89A(実測41.6A) 
③ 揚水ポンプ 200V.11kW 44A(実測37.1A)
合計した電動機銘板kWは51.5kW
簡易的な皮相電力=51.5/0.8=64.375kVA
実測電流は銘板電流の約70%なので銘板kW51.5*0.7=36kW
よって動力負荷の皮相電力は36/0.8=45kVAとなる。

結論:柱上V結線変圧器30kVA(2台)の電力負担はエクセル計算の51.96kVA以下でも有り
ここに仮設プレハブ電灯が5kVA程度、追加となっても特に問題は無い。