eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

三相短絡電流とB種接地抵抗値の算出

2019年06月08日 | eつれづれ

計算資料は東京電力(株)のもの。



近傍値で計算は一致している。

今回、雷害PAS爆発した事業所の線路亘長は3,713m、三相短絡電流は2,560A、三相短絡容量は29,275kVA。
地絡電流は8.6Aのエクセル計算値だが電力側の回答が無いので不明。

電力側からの追伸にて地絡電流値とB種接地抵抗値の回答があり...データ発見。
これを見ると事業所の受電点での地絡電流8A(8.6A)、B種接地抵抗値75Ω(70Ω)でエクセル( )計算値と近傍で一致している。


働き方改革で社員、派遣、パート他どう変わる

2019年06月08日 | eつれづれ

2018年通常国会で働き方改革関連法(正式名は「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」)が成立しました。
この働き方改革関連法は、1つの法律ではなく、いくつもの法律の改正が含まれるもので労働基準法、労働安全衛生法、労働契約法、パート法、派遣法などの法律が対象となっており、改正内容も多岐にわたるものです。
働き方改革関連法で対応すべき8つのポイント
ポイント【1】:「労働時間上限規制・サブロク協定(36協定)の改正について」
ポイント【2】:「労働時間把握義務について」
ポイント【3】:「医師による面接指導について」
ポイント【4】:「有休義務化について」
ポイント【5】:「勤務間インターバル制度について」
ポイント【6】:「高度プロフェッショナル制度について」
ポイント【7】:「フレックスタイムについて」
ポイント【8】:「均等・均衡待遇について」
何が、どう変わった?
まず、大きなところでは労働時間関係において、制度変更があります。
これまで我が国の労働法においては残業させることのできる労働時間については上限が決められていませんでしたが、この上限が決められました。
また、使用者には労働者の労働時間の把握義務があると判例上は認められていましたが、これが法律上も明記されました。
さらに、インターバル規制の努力義務が法律上に加わるなど長時間労働是正を図る方向での制度変更・創設があります。
次に、有給休暇においても、大きな変更があります。
これまでは有給休暇は労働者がその時季を指定して取得するものでしたが(計画年休制度を除く)、10日以上の有給休暇が付与される労働者については、使用者が5日については時季指定しなければならなくなりました。
今まで有給休暇を取れていない職場やパート・アルバイト労働者などについて、大きな影響があるものと思われます。
さらに、均等・均衡待遇に関する法整備がなされました今までも、有期雇用労働者については労働契約法でに、パート労働者についてはパート法に、正社員との不合理な格差を禁止する規定がありましたが、有期雇用とパート労働についてはこれが統合されます。
また、これまで配慮義務だった派遣社員については義務にするなどの改正がなされました。
そして、国会では最大の焦点となった「高度プロフェッショナル制度」も導入がなされ、労働時間規制の適用がない働き方が創設されました。
また、フレックスタイム制を、現在は最長で1カ月単位でしたが3カ月までを期間とできる改正がなされました。
これらの改正内容の中で特に影響が大きそうなのは労働時間関係、有給休暇、均等・均衡待遇だと思います。
施行日については下記の通り改正内容の中身によって若干ずれていますので注意が必要です。

我々、一人親方などサッパリ関係なし、常に休日...気楽な稼業の様だ。

雷による教科書にも無い教訓

2019年06月08日 | eつれづれ

自立設置形(方向性SOG制御装置付)気中開閉器UGS扉の上部ヒンジ金具も内部爆発の影響で曲がる。

同じく下部ヒンジ金具も曲がる。
扉は鍵のため開かなかったが若干、扉の上下は変形した。

電力側、自家用側の取替も終わりPAS二次、高圧ケーブル、キュービクル全一括にて11kV.10分間の直流絶縁診断を実施する。

受電直前にも高圧絶縁抵抗測定にて確認。

直流絶縁診断11kV.10分間印加グラフ(0.11を100倍してkV読み)。

同じく漏洩電流グラフ。

tanδ値0.16何も問題無し。2000MΩの絶縁抵抗値にするには漏洩電流5.5μAで一致。

この事故で気づいた事は、教科書などには載っていない現場考察。
同じ落雷によるPAS爆発でも柱上では空中なのでドカーンと音がするだけ。
自立設置形気中開閉器UGSキャビネットは閉鎖空間なのでPAS爆発があれば最初の落雷による短絡で内部は一瞬にて破損し変電所トリップ、停電するが当該事業所の人が近くにいて停電発生1時間経過した当たりでドンと言う音があった。
これはPAS内部の絶縁カバー他の材料よりガスが発生、このガス圧力が限界に達して2回目の爆発となったものと推定される。
当初の事業所よりの問い合わせには付近一帯の停電否か、周りが復旧電気が点いたら電話してと...キャビネットよりドンと音がしたとの電話で10分後に現場へ急行した。
▲教訓
①雷の時は直ぐには現場急行せず、様子をみて電力HP、スマホの雷、停電情報を確認。
②当該、事業所だけの場合でもUGSの扉を開ける場合はPAS、キャビネット内部圧の爆発で吹っ飛ぶ可能性があるので危険要注意。
③今回は電力側にて探査、事業所特定して既にキャビネット扉は開放となっていたので何も問題なかったが電力側の被害も想定される。
④周りをみて慌てずに行動する事だが停電から時間差があり扉ピンが曲がる様な圧力がかかっているのでヘタにキーを差し込んだら恐ろしい事になる。
扉前にいるのは2回目の爆発も推定されるので要注意←今回の事例もあるので。


自立設置形(方向性SOG制御装置付)気中開閉器収納キャビネットの中身。