eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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高圧絶縁抵抗測定

2011年10月08日 | eつれづれ
過日の定期点検で高圧ケーブルのメガー値は降雨の影響もあり20MΩ(1,000Vメガー使用)程度しかなかった。この時のtanδ値は0.8603で直流絶縁診断等で更に印加電圧をUPすれば絶縁抵抗値も更に低下するだろう。

高圧回路1kV、1MΩあればOKと言われているがエクセルに、前記の6MΩを入力してみると
tanδ値は2.8677で要注意~不良に近いレベル判定(もっとも4kV印加tanδ値だが)の答えだ。

結論(被害妄想的な):
定期点検で年1の高圧絶縁抵抗測定など単なる気休め、しないよりやった方がマシ程度。高圧ケーブル等まず絶縁破壊は一気に...PASの正常動作を期待するしかない。
かといって直流絶縁診断で11kVの高い電圧を印加して無理に絶縁破壊、これで補償問題ではトホホなので新設以外、無理しないのがベター。本エクセルの数値的に検証出来れば無用な心配も無く??結構、説得力はある...。通電している絶縁の可否判断は難しいので心配なら年数で交換を進言しておく責任回避の逃げにはナルノデ。
こんな事は経験のみ針金電気ヤの思いつきなので当然、本エクセル式(オリジナル)始め教科書にもウソは載っておりません...信用しないで下さい。オソマツEND。