eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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高圧検電器で電圧確認

2011年10月15日 | eつれづれ
今回、購入した高圧7,000V用検電器は赤LED回転表示+音声で知らせるもの。電線離隔約5センチ近傍で動作する。停電中はDS電源側にでもフック仕様なので引っかけておく。画像は高圧ケーブル端末ストレスコーン部でも動作している。価格、消費税コミで4万円と高価だが安全対策なのでショウガナイ。

今日、送付なった雑誌にあった事故例の記事。


電力会社のDGR動作状況(1回目、4,700V、2回目6,700V零相電圧発生):以前、作ったエクセルに地絡抵抗を適宜、入力してみた。1回目は19.6kΩの擦った??程度のショートアースにて接地をとったがDGR動作!!2回目は、ほぼ完全地絡の50Ωでシッカリとショートアースにて接地した(再度DGR動作)様な計算となる。線路亘長、配電線の静電容量は適当な値でVo発生には特に関係無い。

コメント:
4名にて定期点検、勘違いであわや感電事故発生...波及事故で済んだので幸運だった。
PASのSOG試験など一旦、コイル線を外し停電前に実施し試験終了後テストSWでPAS開放確認、無停電を連絡してQB側は高低圧電圧計、変圧器唸り、検電器で確認(電位無)。PAS開放が最初でDS.VCB等、無電圧確認後操作すれば良いこと。LBS.PCSなども充電中は操作しないのが鉄則。(他の確認は計量器画面の停電マーク、PASレバー切とか)
たまたま1線地絡状態だったのでパチンとスパーク...もう、これで電力DGR動作、再閉路で、また送電...再度、検電(残留電荷の思いこみ)接地かける、又パチンとスパーク。今度は電力、再送電しなく波及事故となった様な記事。
今回の事例は高圧ケーブル距離が長いので勝手に残留電荷で検電器鳴動の誤認があった...本、検電器を引っかけておくのベター。PASなど何も充電中、DGR試験器よりの出力で開放する必要は無い...kt-ltに事前に流しmV出力(継電器表示)が確認されれば良い。要は命あっての物種だ。後は携帯電話とか無線機での指令、確認が大事。
補足:
6kV高圧ケーブルの対地電圧6,600/√3=3,810Vで最大値は3810*√2=5,370V、1線地絡時は6,600*√2=9,330V従って耐圧試験等の電圧10kVに耐えないケーブルは使用禁止。