中国は列子の寓話によるところの、愚公が山を移す(動かす)。
知恵や才能を使わずとも、ただひたすら努力を惜しまず臨めば、如何なることも
(たとえば山を動かすことも)できないことはない、という意味。
いかにも古い日本・・と多少敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも私は、おおらかで暢気者で、真っ正直な人間が浮かんできます。
今、家では、2匹の猫と1羽のセキセイインコが同居しています。
なんでその組み合わせ?と友人には非難されますが、これもご縁・・
でも意外とうまく共存しています。
インコのきーちゃんは持病があり、定期的な病院通いと漢方治療の日々ですが、
毎日元気よく無心に粟をついばんでいる姿を見ていられるだけでしあわせ。
餌箱の中をくちばしで蹴散らして、好きな粟を探す姿なんて、イトオシイ。
私もきーちゃんみたいに、淡々と坦々と、悠々と凛々と無心に生きられたら。
小さな命、家族と友達しか知らない命だけど、教えられることたくさんあります。
きーちゃんや、うちの2匹の猫、道で出会う野良猫さんたちを見ていると、
そして今しかないとばかりに、深夜12時を過ぎた今も鳴き続けている蝉を思うと、
生きる意味なんてむずかしく考えないで、ただ一生懸命に生きることで、
答えが見つかるような気がしてきます。