べるぎぃ*さばく

兵庫→京都→兵庫→東京→ベルギーへお引越ししました。
日々のちょっとした出来事をつづってます*

ドムス醸造所の見学

2010年08月31日 | * たび(ベルギー) *


ベルギーといえばベルギービール

ルーヴェンといえば、世界最大のビール会社 InBev本社と
STELLA ARTOIS(ステラ・アルトア)醸造所が有名ですが
ハウス・ブルワリーもあるんです。




それは、Domus(ドムス)




ベルギーの醸造所は100ヶ所以上あるのですがハウス・ブルワリーは
ごく少量で、その最初が創業1985年のドムスらしいです。

8人そろえば中の醸造所を見学させていただけるということなのですが
なかなか機会がなく、ずるずると日が経ってしまっていました。


すると、Yさんご夫婦が日本からご家族と職場の後輩が来られるということで
ドムスの醸造所見学に予約し、私たち夫婦も誘ってくださいました。



ドムスのカフェは何度か来たことがありましたが
明るいうちにカフェへ入ったのは数回程度

窓からたくさんの光が入ってきて暗い夜とはまた雰囲気が違います。


こちらで醸造所内を説明してくださる方を待つためビールを一杯*

見学にはビールが2杯ついてきます。




ここのビールは2種類あるのですが、それ以外に季節限定のビールがあります。
そして今回は創業25周年の記念ビールを頼みました*



しばらくすると顔の赤い(もぅ酔っ払っている?)恰幅の良いおじさん登場

カフェを出てお隣の醸造所へ案内されました。



中へ入ると左手にタンクがありますが、最後の工程らしく
まずは素通りし、奥の左側のお部屋へ通されました。



この部屋には木製の仕込み用タンクがいくつかあり、撹拌するタンクの上で
顔の赤い(←ちょっとしつこいですね。)おじさんが英語で説明を始めました。


実は、「オランダ語とフランス語と英語のどの言語での説明がよい?」と聞かれ
「日本語で」と言ってみましたが鼻であしらわれてしまいました。。。





大きなジェスチャーや実際に使用しているホップなどを見せながら色々説明してくださいます。



こちらはおじさんの目の前にあったタンク

残念ながら中をのぞいてみましたが何も入っていませんでした。




台の上にはチップや




焙煎度合いの違うホップが並んでいます。



扉の上には小さな聖人像が飾られていました。

手にはビールの醸造時に使用する道具を持っています*


これはSt Arnou(聖アルノー)or St Arnoldus(聖アルノドス)というベルギーのビールの守護神
11世紀のフランダースの戦いの時に日照り続きで水に飢えた兵隊たちのために
「神よ、どうか冷えたビールを恵み給え」と祈ったことで知られています。

アルノーが祈り続けている間、戦場の水の入っていた瓶の中には
冷えたビールがどんどん湧き出てきていたという伝説


というか水に飢えた兵隊たちにわざわざビールを・・・って
酔っ払ったら戦いにならないのになぁ(笑)



ちなみに毎年ブリュッセルのグランプラスで行われるビールウィークエンドは
ベルギーのビール関係者による「ベルギービールの騎士団」が
聖マリア・マグダレーナ教会でベルギービールの守護神「聖アルノー」に
祈りを捧げる儀式によってスタートします。



次は右奥のお部屋



こちらには天井に届くくらい大きな発酵タンクがありました。




発酵後、タンクの下にホース?をつけて次の工程(瓶詰め&樽詰め)か
お隣の直営カフェに直結でビールを流していくそうです。

瓶詰めと樽詰めは手作業だそうですよ。
ちなみにドムスのビールは1Lと2Lの瓶のみの販売


このお部屋の奥でおもしろい写真をYさんが見つけて教えてくれました。



この発酵タンクが大きすぎたようで、お部屋に入れることができず
壁を取り壊して中に入れている様子の写真でした。


建物の大きさはあらかじめ分かっているはずなのに
それに合わせてタンクを作らないところとか
タンクを分解して持ってきてお部屋の中で組み立てるとか
色々考えればいいのに、建物の壁を取り壊すあたり
なんだかとってもベルギーっぽいです(笑)




窓から外を見るとちょうどドムスの中庭?!でビールを楽しむ
おじぃちゃん達が見えました。




最後は醸造所の入口から入ってすぐ左手にあるタンク


醸造所見学も終わり、カフェに移動して再度ビールを味わおうと
外に出ると醸造所とカフェの間に細いパイプを発見!



こちらのパイプは醸造所で出来た出来立てのビールがタンクから直接
カフェに送り出されているんです。


ということは、このパイプに穴を開けたらビール飲み放題?!(笑)





カフェはアンティークな雰囲気が漂っています。


定番ビールのNOSTRA DOMUS(ノストラ・ドムス)と
CON DOMUS(コン・ドムス)

コン・ドムスはピルスナービールになります。


その他、季節のビールが4種類あります。

ちなみに調べてみると2月:ABT BIJBIER
4月:OCHTEND KRIEK
5月:BLOK-BOK
12月:ENGEL(クリスマスビール)


今回は季節限定ビールがない時期だったのですが
ちょうど25周年ビールがあったので飲んでみました*



ここで作っていないベルギービールも多数飲むことが出来ます。


飲んで見学して、食べて飲んで
初めての方ばかりでしたがとてもお話も楽しく
一緒に見学させてもらい、とても嬉しかったです*


お家からあまりにも醸造所が近すぎて、いつでも行けると思っていたら
そのまま2年が過ぎてしまっていました(笑)


Yさんご夫妻、ありがとうございました。






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