アントワープ散策の際、Goossens(ゴーセンス)という
アントワープでもっとも古いといわれている、老舗のパン屋さん(創業1884年)で
購入したToonje(トーンチェ)
スライスせずに丸々1個でお持ち帰りしました*
入っていた袋もかわいい*
パンの前にあったカードにはAntwerpen Brood(アントワープのパン)
と書いてありましたが・・・
さて、何がアントワープのパンなのでしょうか?
奥に写っているのは1561年から64年にかけて建立された
ルネサンス様式の市庁舎です。
この市庁舎は『フランダースの犬』の中でネロが最後の望みをかけた
絵画コンクールの発表があった場所です。
手前に写っているのが英雄シルヴィウス・ブラボーの像
アントワープの芸術家ジェフ・ランボーによる1887年の作品です。
「ブラボー物語」
二千年程前、シュケルデ川沿いの要塞にDruon Antigoon(アンティゴーン)という巨人がいました。
その巨人は人々がシュケルデ川を通る時に重い税を課していて、もし税を払わない人がいると
その人の手を手首から切り取って投げ捨てていたそうです。
その話を聞いたSilvius Brabo(シルヴィウス・ブラボー)がアンティゴーン征伐にやって来ました。
征伐っていうとももたろうを思い浮かべるのは私だけ?(笑)
アンティゴーンに勝ったブラボーは巨人の右手を切り取り、右手をシュケルデ川へと投げ捨てました。
それ以来 この町は
hant(手)+werpen(投げ捨てる)=(h)antwerpenと呼ばれる様になりました。
そして ブラボーによってアンティゴーンの圧制から開放された地域が
彼の名前を取って 「ブラバントBrabant地方」と呼ばれるようになったとさ。
というのは15世紀に作られた作り話です(いろいろと説があるようですが)
実際のところ町の名は、巨人の物語ではなく「aanwerp」=「土手」という言葉から来ているという説が
現在は最有力みたいです。スへルデ川にできた土手を表していたものだとか。
ブラボーがアンティゴーンとの戦いの際にこのボールのような
Toonjeを投げて戦ったのかな?
そもそもToonjeっていうのはどういう意味なのでしょうか?
謎は深まるばかりですが、パン自体はナッツなどのつぶつぶが入っていて
外はパリッとしつつも中はしっとりしていてとても美味しかったです♪
*お店情報*
"Bakkerij"GOOSSENS"
Korte Gasthuisstraat 31
2000 Antwerpen
07:00-19:00
散策さんからアントワープのお土産をいただきました。
老舗のビスケット屋さんPHILIP'S BISCUITS(フィリップスビスケット)の
ソフトスペキュロス
このお店の有名なAntwerp Handje(アントワープの小さな手)という
名前のビスケットは食べたことがあったのですが、このスペキュロスは初めて♪
スペキュロス=カリッとした触感(ロータスのスペキュロスのような感じ)のイメージでしたが
こちらはさっくりとしていてスパイスの中につぶつぶも発見!
散策さん、素敵なおみやげをありがとうございました*
*お店情報*
"PHILIP'S BISCUIT"
Korte Gasthuisstraat 11, 2000 Antwerp
Tel: +32(0)32 31 26 60
Fax: +32(0)38 77 27 26
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