BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

STV・HBC

2021年01月12日 | 古本
出るとは思っていたが、やっぱり出たのですね。ただ残念なのは川島 博行さん、あなた筆力不足です。日高さんが活躍していた
周りの方々のインタビュー構成が大半。道新夕刊「私の中の歴史」に32回もの連載となった。きっとそれは新記録の回数かも
知れない。それはそれで面白かったが、とても稀有な天才日高 晤郎氏に及んでいない。有名人が亡くなった際、その方の関連本
が出るが、情けない程の筆致のことがある。そうなると亡くなった方が貧弱に見えることが有る。よくラジオを聴いていたアタシ
にはとてつもない天才だったのにだ。もうあのような話芸人は二度と出ないし、いま日本にほかにもいない。得難い人材をSTV
ラジオは見い出し、失った。その損失はいちラジオ局だけでなく、道民や日本全体の損失となった。享年74歳、あまりにも惜しい。
 「日高晤郎 フォーエバー」 著者 川島 博行  エイチエス  定価1600円+税
  ( 2020年4月20日 初刷 )

技術的な詳しい話や機材のことが書かれていることを期待していたが、わずかに知った人の名が3名ほど載っていた。まあ無理もない、
長沼さんは制作畑のAD、D、Pと進まれた。東芝日曜劇場でHBCが年3本か4本も創っていたいた頃のいい時代だったお話。
なんともキー局に負けない程の良作を撮っていたのだ。アタシにも記憶のある作品が多数出てくるが、あーなんといい時代だったと思う
ばかり。なんによらずその才能は後にHBCの社長となり、退職後は札幌ドームの社長となっても発揮された。
昨年の「記憶のミライ」展にお出で下さり名刺交換をしていただいた。過去の作品を極めて稀な機種で数百本持っているのだがと相談
された。考えてみると博物館にはその一体型カメラもVTRもある。再生してDVD化も出来ると思うが、そう気やすくメールなど出来
る方でもない。さてどうしたものか考え中。
 「北のドラマづくり半世紀」 著者 長沼 修  北海道新聞社 定価1500円+税
  ( 2015年6月17日 初版第1刷発行 )


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