BIN山本の『映画にも程がある』

好きな古本との出会いと別れのエピソード、映画やテレビ、社会一般への痛烈なかくかくしかじか・・・

おかしな映画

2021年05月17日 | 古本
小林信彦さんの書く文章はちっとも魅力がない。いわば空手に例えるといつもパンチが寸止めのような。
渥美清さんとの若かりし頃からの付き合いで、その事実にのっとった話なのだがどうにも面白みがない。面白み
が無いのにたくさんの著作を書いているのが不思議なひとだ。アタシとの相性の問題か。
懐かしい喜劇人の名前がたくさん出てくる。ほとんどの人は子供の頃からテレビで見ていた人ばかりだ。道内の
田舎町に寄席やホールなど有るわけがない。
渥美さんといえばやはり「フーテンの寅さん」だが、会社の掟とはいえ、山田洋次監督は罪なことをした。48作
などこれはクレイジーというしかない。してまた合成や過去の作品をつなぎ合わせて49作目を撮ったのだから
もはや異状というしかない。68才で渥美さんは亡くなったが、もし生きていたら作品は続いたのであろうか。
寅さんファンも多いが、数作を除いてどこが面白いのかアタシには分からんかったとです。全作品をDVDで持って
いるある人を思い出すが、どうするのだろう。
 「おかしな男 渥美清」 著者 小林 信彦  新潮社 定価1800円+税
  ( 2000年4月15日 発行 )

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