67camper's Blog

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デュクレトムソンのズート・シムズ

2006-06-30 04:23:18 | jazz & vocal
Zoot Sims avec Henri Renaud et Jon Eardley
(Odeon toshiba EMI reissue EOJ-70105)
 

 昔から名盤の誉れ高いズートのヨーロッパ録音盤です。56年,当時マリガンのグループがヨーロッパを楽旅した際,同僚のジョン・アードレーとともにヨー ロッパのリズムセクションとフランスのデュクレトムソンに録音したボス抜きセッションです。デュクレトムソンの音楽監督であったアンリ・ルノーがピアノを 勤め、ジャズファンにはデュクレトムソンのズート・シムズの名で知られているアルバムと思います。原盤タイトルは上記の通りでしょうか。なにせ国内盤再発 では,バックカバーをすべて消し去り,日本人評論家のライナーに置き換わっているため,自分自身元のバックカバーを見た事もなくベースのブノワ・ケルサン やドラムのシャルル・ソドレのスペリングすらわかりません。  

 ズートの奏法については,レスターヤングそのものあるいはその遺産などと評され,そのスムースなプレイや駄作が少ない点でも我が国でもたくさんのファン がおられる事は衆知のとおりです。特にこの56年というのはズートにとって最も好調であった時代でもあり、Dawn, Storyville, Argo, Riversideとレーベル名を挙げただけでファンの方にはジャケットが頭に浮かんで来るような感じで,名盤目白押しの年でもあります。  

 ここでの演奏は得意のミディアムテンポのスウィンガーからバラードプレイまでズートのプレイの特色が余すところなく発揮されており,ラストの "Little John Special"が終わったとき、もう少し聴いていたいと思わせる数少ないアルバムだと思います。特にB面トップの"Evening In Paris"の美しいバラードプレイ、素晴らしい歌心を発揮しておりこのアルバムの白眉です。

 オリジは途方もない値段がつていると思いますので当然国内盤reisssueです。これがまたプレビューコピーで隣の溝の音が少し気になるカッティングです。(涙)
確かCDがプラス何曲で発売されていたような気もします。残りも聴いてみたいなぁ・・・