67camper's Blog

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ゲッツのボサノバライブ

2006-06-22 00:18:15 | jazz & vocal
Getz Au Go Go/Stan Getz
(Verve V6-8600)

 ゲッツ/ジルベルトで大成功をおさめたスタン・ゲッツは1964年8月NYCはグリニッジビレッジの"Cafe Au Go Go"に新しいグループを率いて登場しました。この時の実況アルバムが"Getz Au Go Go"と題されるこのアルバムです。ゲッツ/ジルベルトで既に大人気を博していたアストラッド・ジルベルトが加わった演奏であり、聴衆の静かな興奮がジ ワーと伝わってくるライブアルバムです。  
 このグループの目玉は、当然このアストラッドとのコラボレーションである訳ですが、NEW STAN GEATZ Quartetと言われる最大の要因はこれ以前にシアリングのグループに居た若冠21歳のバイブラフォーン奏者ゲイリー・バートンの参加だと思います。彼 のミステリアスなバイブのトーンがこのソフトムードのグループサウンドに彩りを添えています。ベースが秋吉敏子のグループに居たジーン・チェリコ、ドラム がジョー・ハントのカルテットです。  
 演奏曲はボサノバとジャズスタンダードが適度に混ざった構成で、A面では冒頭のジョビンの名曲”コルコバード”からはじまります。言うまでもなく、この 曲のベストヴォーカルバージョンと思われるアストラッドの名唱です。お約束のゲッツのテナーソロが入りますが、この組み合わせは本当に美しくうっとりしま す。サマータイムの演奏もゲイリーのバイブがフィーチャーされた演奏で、そのミステリアスなサウンドとムードが最高です。B面1曲目の"Only Trust Your Heart"でもアストラッドのソフトでウォームなボーカルとオブリガートをつけていくゲッツのテナーとの相性の素晴らしさはこれ以上ない組み合わせであ ると再認識させられますね。ワンノートサンバもアストラッドのボーカルがfeatureされてます。そしてラストのHere's That Rainy Dayのジャジーな演奏で締めくくられていますがリラックスした当時流行のボッサのライブの楽しさを味わえる好アルバムと思います。  
 バーブの再発盤の米国盤です。カバーはgatefoldですが、この中のphotoでは多くの曲を提供しているジョビン自身がギターを弾く画像もみられ ます。彼の参加もあったように思うのですが彼の名前は演奏者にはクレジットされていません。弾いてるような気もするのですがどうなんでしょうね?