67camper's Blog

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GillespieにみるVERVEの混沌

2006-06-03 00:24:59 | jazz & vocal

Dizzy And Strings/Dizzy Gillepie
(Norgran MGN-1023
)

 Verveはその前進レーベルとしてノーグランとクレフが存在する事は皆さん衆知のことと思います。また、カバーにDSMという類い稀な才能をもった輩 を使用し、数々の粋なジャケットデザインを提供したレーベルでもあり、コレクターの心をくすぐる対象です。しかしながら、この混沌とした発売方式、再発、 ジャケの変更はコレクターにとって途方もなく厄介なレーベルで、同じ内容のジャケ違いを何度となく購入してしまう事実が起こってしまいます。それでも、カ バーの魅力に誘われて、購入しては“同じだったか!”と後悔するハメに陥った方は数々居るのではないでしょうか。今回も久しぶりにこれを遣ってしまいまし た。


Dizzy Big Band/Dizzy Gillespie
(Verve MGV8178)

 
 これを以前から所有していたのですが、Norgran盤を購入して裏の曲目とライナーを読んでいて”あれー!"て感じで、discographyを紐解 くと”やはり”でした。Verve盤が再発でオリジナルがノーグラン盤のようです。これをやられるので参ります。結局、getしたノーグラン盤のDSMの アートを楽しむのみ?となりました。

 さて、演奏は基本的にビッグバンドなのですが、サイドAがノーグランのタイトル通りのJohnny Richardsの9ピースのストリングスが入ったものでピアノのWynton Kellyの参加がうれしいですね。 サイドBはガレスピーのビッグバンドオンリーでよりジャズ的です。サイドAでは、ストリングスに乗ったガレスピーのきれいな音色のハイノートが楽しめま す。得意のヴォーカルも1曲聴かせてくれますね。サイドBではガレスピーばかりでなくバンドのメンバーであるJ.J.Johnsonのボントロや Lucky Thompsonのテナーソロも所々にフィーチャーされています。短いピアノソロですが、Wade Leggeのピアノソロも光ります。(pianoについてはB面ケリーじゃないかと思うところもあるのですが・・・)

 センターレーベルはノーグラン盤が黄色レーベル黒ロゴの溝あり、VERVE盤はトランぺッターです。皆さんも、同じものには注意しましょうね!もっともコレクター心理としてはカバー違いは別物という認識かも知れませんが・・・(笑い)