67camper's Blog

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Frances Fayeの最短曲BEWITCHED

2006-06-08 02:10:44 | jazz & vocal
I'm Wild Again/Frances Faye
(Bethlehem BCP23)


 Frances Faye の声はややもすればだみ声とまでは行かないが、いわゆる美人歌手の線の細いきれいなボイスとは一線を画すものです。でも彼女のボーカルをたまに聴きたくな るのも事実で、ボーカル界にもこんな唄だけで聴かすのではなくステージではえるショービジネス界の姉御的シンガーがいるのです。それがフランセス・フェイ です。

 ここまで書いて、このアルバムが出てくると”来た、来た!”なんて思っているボーカルファンの声が聞こえてきそうです。タイトルに挙げた最短曲について ご存知の方、結構多いですよね。もう有名有名って感じの方は、これから先はもう読まなくても良いですよ!!!問題の曲はB面に有ります。B-1の "September In The Rain", ついでトロンボーン(Herbie Harperでしょうか?) が活躍する"These Foolish Things", さらにバースから入っていく"Love For sale"とFayeのボーカルを聴いていくと、そこからメドレーに移ります。ここからがこのアルバムの最大の山場が来ます。メドレーは“Little Girl Blue", Where or When", "Embraceable You", "Exactly Like You", "I Don't Know Why", "My Funny Valentine"と来たところで問題の"Bewitched"です。一瞬ですので聞き逃してはいけません。モノの本には3秒と書いてます。“I"m Wild Again"と唄ったところで終わります。気をつけてても聞き逃してしまう短さです。"Bewitched"はボーカルでも有名なスタンダードですがこの 解釈には批評のしようがありません!話題性はそれだけですが、他の曲のバックの演奏もなかなかですよ。 ラッセル・ガルシアのバンドがバックでハービー・ハーパーを中心とした4人のボントロのアンサンブルが厚いサウンドで気持ちがいいですね。リズムセクショ ンはJerry Wiggins(p), Red Mitchell(b), Chico Hamilton(ds)という名手ぞろいでこれがまた聴かせますよ。

 ベツレヘムには彼女のアルバムは3枚有りますが、このアルバムもBurt Goldblattの秀逸なカバーが印象的です。バーガンディ/シルバーロゴのオリジナルモノ盤です。