サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

昨日のサキさん

2017年05月25日 22時24分07秒 | 介護日記
昨日のサキさんの様子です。

ここのところとほとんど変わらぬ様子です。

目を閉じ、右目は薄く開けながら、周りを確認。

お姉さんのスプーンが近づいてくると、おもむろに口を開けます。近づいてくるもの全てに反応します。私の指にも、しっかり反応します。
お姉さんは、少し大きめの塊のまま、サキさんの口の前へ、そこで一旦停止です。サキさんが自分でスプーンまで口を持ってくるようにさせています。が、サキさん、よく分からずに「お預け」を食った形になってしまいます。

それでも、難なく完食です。この食欲があるうちは、大丈夫そうです。


お姉さんの歯磨きです。私がやろうとすると決して口を開けて協力してくれませんが、お姉さんには多少、協力的なサキさんです。

この日も、イラっとするスタッフさんがみえました。この前の方とはまた別の方ですが、イラっとした内容は全く同じです。この前、施設の方にお伝えしたところなのですが・・・。
「早く、呑み込んで」
「まだ残っとる。よそ見しんでいいで、噛んで噛んで」
「私の事、からかっとるの、早く呑み込んで」

それが出来ないからスタッフの皆さんの適切な介助が必要なんですよ。そんなことも分かってあげられないんですか。一度にたくさん、利用者さんの口に入れるから、ただでさえ呑み込みの悪い利用者さんが吞み込める訳ないじゃないですか。

思わず、口に出しそうになってしまいました。でも、こんな人にうかつに直接しゃべったら、それこそ、夜勤の時にサキさん何をされるか分かったものじゃないです。だから、言えませんでした。もし、言ってたら間違いなく「ケンカ」になっていたかもしれません。(女性のスタッフさんでしたが・・・)

見かねたのか、別の女性のスタッフさんが、しばらくして交代してくださいました。この方は穏やかな方で、ニコニコと、時に利用者さんと一緒に笑いながら、少しずつその方の口に入れていきます。少しずつ、そして楽しく、これがこの方への基本の接し方だと思いました。
その様子を、先ほどのスタッフさんは、見ていません。本当は見て勉強してほしいのですが、その勉強を許すほど特養さんの仕事量は少なくなさそうです。次から次に仕事が舞い込んできます。本当は先輩のスタッフさんの接し方をそばで見習ってほしいのですが・・・。

言いたいことを施設に言いたくても、あまりにひどいスタッフさんを目の当たりにすると、逆に怖くて何も言えなくなります。「何でも言ってください、気付かないところもありますので」と言われますが、それは普通のまともなスタッフさんの場合で、普通じゃない人、およそ介護する資質の無さそうな人には、とても怖くて本音を言えません。

今週の土曜日、施設の家族会があります。そこで一応、言ってみるつもりですが・・。

多くのスタッフさんは、明るく、真面目に、精一杯やって下さっています。本当に一部の方の特異な話しです。

スタッフの皆さん、これからもよろしくお願いいたします。