サキさんの介護日記     (若年性認知症の妻との記憶)

若年性認知症の妻。今までの介護の記憶と、現在の様子を気分のままに書いていきます。

来週から主菜も

2016年05月04日 22時54分57秒 | 今日のサキさん
今日は水曜日、夕食介助の日です。
今日はお姉さんも行けるということで、お姉さんと一緒にサキさんの特養へ。先日、足をひねったお姉さん、ギプスは外れていましたが膝にはサポーターが巻かれ、少し歩きづらそうな感じでした。(まだ痛いのに付き合っていただいてありがとうございました)

今日のサキさんは、何かブツブツ言ってます。CDがかかっていたので歌っていたのかも知れません。


そして夕食。お姉さんが今日は食事介助してくれました。

時折、お姉さんと私のやり取りに「ぷっ」と噴き出すサキさん。ぶつぶつしゃべっているときのサキさんは調子がいいのかもしれません。お姉さんとのやり取りをちゃんと聞いて反応しています。

そして、施設のMさんから
「調子もいいので、来週から副菜1品だけでなく、主菜も普通食にしてみましょう」との提案がありました。週に1回だけではありますが、主菜も普通食になります。良かったねサキさん。頑張って食後の歯磨きも嫌がらずにやってね。普通食になると、カスが余計に口の中に残るでね。きちんと磨くのに協力してね。

2016年5月4日のサキさん


今日も30分で完食。噛むこと、飲み込むこと、問題なさそうです。
食事中から、鼻水が垂れるのが気になりました。おでこに手を当てると、普段よりは少し暖かく感じたので、スタッフの方にその旨伝えて、施設を後にしました。

スタッフの皆さん、大型連休中にもかかわらず、お仕事ご苦労様です。大変なお仕事ですが、これからも入居者の皆さんのために、よろしくお願いいたします。

一枚のメモ

2016年05月04日 09時11分01秒 | サキさんとの記憶
昨日、冷蔵庫の冷凍室の中から一枚のメモが出てきました

何かの裏紙に書かれたもので、それには
5000円 300円 2円 の文字が

思い出した。サキさん、買い物用の財布の中にこんなメモを入れていた。財布の中の現金を書いたメモだ。
毎日、テーブルの上に財布の中のお金をすべて出して数えていた。
一人では、おぼつかなかったので娘が手伝っていた。娘が中学くらいの時かな。
千円札をまとめ、百円玉、五十円玉、十円玉、五円玉、一円玉。きれいにまとめて数えていた。
それからお金を合計して(この計算が苦手になっていた)メモに記入し、財布に現金と一緒に入れていた。

なぜ、冷凍室から出てきたのか不思議だが・・・。
このあたりのサキさんの想いはどんなだったろう。買い物自体も大変だっただろうな。買い物での愚痴もよく聞かされた。
「レジに変なおばさんが割り込んできたの」
「変なおばさんがにらんでくるの」
「ぶつかってきたのに、謝りもしないの」

その時は、変な人が増えてきたでサキさんも大変やねって答えていたけど、今思うと
中途半端な位置に並んでいたのかな?
知らず知らずのうちに周りに迷惑かけていたのかな?
通路の真ん中をふさいでいたのかな?


でも、本当のところはわからない。サキさんの言う通りだったかも知れないし、私の推測のような感じだったのかも知れない。おそらく両方あったのかな。もちろん、サキさんの言っていることは真実です。実際にサキさんが感じた真実です。サキさんは普通に買い物していただけなんですから。

サキさんは、几帳面なのでキチンとしていないといやな人だったんですね。財布の中身もきちんと把握しておきたかったし、何よりも財布にいくら入っているかわからないと不安で不安で仕方なかったのでしょう。

しばらくして、サキさん一人では買い物に行かなく(行けなく)なりました。
二人で言ったり、お姉さんについて行ってもらったり、介護保険を使ってからは、ヘルパーさん(小規模の)と一緒に出掛けたり。サキさんの主婦としてのプライドはずたずたになっていたかも知れません。