分子栄養学講師の気ままなブログ

メンタルを変えるために奮闘!
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カフェインの摂りすぎは良くないのか?

2020年01月28日 | 身体・健康
今日のテーマは
栄養学的に見るカフェインの話
 
 
フェインとの上手な付き合い方についてです
 
 
 
カフェインの摂りすぎは良くない”(?)
 
と、
なんとなく耳にすることは多いですが、
 
 
果たしてそれは本当か?
 
 
 
 
 
もちろん、
 
これにはカフェインの感受性による個体差があると思います
 
 
 
 
カフェイン代謝が早い人もいれば遅い人もいる
 
 
 
 
それは遺伝的な問題や
その時の体調によっても変わると思います
 
 
 
よって、
結局答えを出すのは難しいですが(笑)
 
 
 
自分なりの解答を出すには、
カフェインの作用を知っておくのが役にたつでしょう
 
 
 
 
まず、
誰もが知っている
 
コーヒーを飲むと
眠気を覚ますとかやる気・集中力が高まる
 
 
👆このカフェインの、有難~い恩恵
 
 
 
 
 
恩恵を受けるその理由のひとつは正に、
コーヒーのカフェインが神経伝達物質のバランスに作用するから
 
 
 
 
やる気・集中力が高まる神経伝達物質は
興奮系神経伝達物質です
 
 
 
 
 
興奮系の神経伝達物質といえば、
ドーパミン、アドレナリンなどですが
 
カフェインはこのドーパミン、ノルアドレナリン代謝の流れをストップさせます
 
 
 
 
 
神経伝達物質はバランスが大事です
どれかが多すぎたり、
少なすぎたりは良くないのです
 
 
 
 
この流れこそが他ならぬ代謝
 
 
脳内における神経伝達物質においても、
基本的に、神経伝達物質を作っては無効化し、また作って無効化し、、、
この代謝の繰り返しです
 
 
 
 
その流れをあえて止めてしまうことが出来るもののひとつが、
カフェインです
 
(カフェインはCOMT酵素の働きを阻害します)
 
 
 
カフェインの凄いところは、
このドーパミン→ノルアドレナリン→アドレナリンに関わる代謝(COMT酵素)を阻害し、これらの興奮系神経伝達物質を増やすだけに限らず、
 
 
 
グルタミン酸までも増やしちゃってくれるところ
(NMDA受容体)
 
 
 
 
ちなみに、
発達障がい(多動)の子供に
 
 
グルタミン酸ナトリウム添加物の入った食べ物を食べさせると興奮が酷くなるというのはよく言われますが
 
 
このことからも分かるように
 
グルタミン酸も興奮系神経伝達物質です
 
ちなみに、このグルタミン酸から鎮静・リラックス作用のあるGABAへと変換していく代謝の流れです(代謝の流れが健常ならば・・・)
 
 
 
 
 
ここの代謝が悪い彼らは、(残念ながらここ以外の代謝も悪い)
他の(定型発達の)子のように無効化するのが苦手…
(GABAへの変換も上手くいかない)
 
 
 
 
つまり代謝がNGなので、
他の子がちょっと食べたくらいで何の問題もない添加物(グルタミン酸ナトリウム)なんかが、
脳内に溢れすぎてしまうのです
 
 
 
 
 
話を戻すと、
つまりカフェインを摂ることは
 
 
 
COMT酵素の阻害やNMDA受容体などを通じて、
 
ドーパミン、ノルアドレナリン、グルタミン酸、、、
あらゆる興奮系神経伝達物質を、脳内で増やすことに繋がっているのです
 
 
 
 
それはそれは、効く人には効くわけです
 
興奮系神経伝達物質オンパレードです(笑)
 
 
 
 
 
脳内の興奮系神経伝達物質を簡単に増やすに
”カフェインがうってつけ”
ということがよく分かります☕️
 
 
 
 
これはやる気を出したい時には良い気付役・薬になります
 
 
 
この作用を上手く利用すれば、
 
受験勉強や午後の会議で寝落ちを防げるかもしれません
 
 
 
 
しかし、取り敢えずは2点だけ、、
知っておきたいポイントがあります
 
 
 
この2点を抑えておくと、
カフェインとの上手な付き合い方が出来るかも???
 
 
 
 
ひとつは、COMT代謝に関係しますが、
 
エストロゲンの問題(←特に女性)と、交感神経優位の問題
 
 
 
そしてもうひとつは、アデノシン受容体に関係しますが、
 
だんだん同じ量のカフェインで効かなくなってきてしまう
 
 
 
 
この2つ(3つ?)を頭にいれておくと、
結構役にたつと思います
 
 
 
詳しい話はまた次回に
 
コメント
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