知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

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『日本の城郭 1.1(日本の城郭の中で一番人気は、以前は安土城)』

2024-08-06 06:01:54 | 城・城郭・城塞
『日本の城郭 1.1(日本の城郭の中で一番人気は、以前は安土城)』         
『琵琶湖畔の標高199ⅿの山頂に築城された5層6階の「天主閣」としては史上初で、さらに城主信長自身が居住した「天主閣」』

『天守閣』と呼ぶようになったのは近代からだそうです。 安土桃山時代から登場してくるのが『天守』、ふつう天守閣といわれているようですが、安土桃山時代および近世の史料には『天守閣』とは出てこないし、『天守』ないし『天主』で、『天守閣』というようになったのは近代に入ってからです。

永禄10年(1567)年8月、織田信長が斎藤龍興を滅ばしたあと、自分の居城とした岐阜城に『四階御殿』を建てさせていたことは、ルイス・フロイスの『日本史』に書かれており、それが『天主』のはじまりと考える建築史家は多いようです。 清州城も天主の呼称あり。

たしかに、3代将軍足利義満が建立した3層の金閣に対し、足利将軍家に代わって天下に号令しようと考えていた信長が、それを凌駕する4層の建物を城の中に建てさせた可能性はあるのではないでしょうか。
 
この岐阜城の『四階御殿』、すなわち『天主』が、さらに階を足して安土城の『天主』につながったとする見方もあるようです。 足利義昭のために信長が築いた二条城がその1つで、『天主』が存在したことが『元亀二年記』および『兼見卿記』の記述があるようです。

『近江国蒲生郡安土城之』 大阪城天守閣所蔵
  
ウエブ情報から引用

三英傑 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の天守城郭建設時期を比較
 安土城:  天正10年(1579)(史上初の五層六階の天主閣)
 豊臣大阪城:天正13年(1585)
   家康江戸城:慶長12年(1607)
 姫路城:  慶長14年(1609)
 駿府城  :慶長15年(1610)
 
 秀忠江戸城:元和 8年 (1623)
 家光江戸城:寛永13年(1636)
  

同、天守閣(天主閣)の大きさ比較

ウエブ情報から引用

江戸城は寛永15年・1638年に3代将軍徳川家光が建てた江戸城天守になります。 そこで大御所家康の天守ですが、少し遠慮気味に駿府城です。 江戸幕府の体制も確立された時期の家光の江戸城天守は、姫路城や三英傑の安土・大坂・駿府城より10m以上も大きい史上最大の天守です。 しかし江戸城天守はのちの明暦の大火で焼失し、その後再建されていません。

三英傑の天守が大きいのは当然として、それらと互角の大きさを誇る姫路城もスゴイと思います。 姫路城天守は関ケ原合戦の後に姫路に領地をもらった池田輝政という大名が建てました。

姫路城天守が建てられた時期は江戸幕府の支配もまだ盤石ではなく、中国・九州に豊臣秀吉に恩を感じている大名らが大きな領地を持っていました。 それらの大名が大坂の豊臣秀頼と合流するのを防ぐために池田輝政が姫路城を任されました。 軍事戦略上、三英傑に匹敵する城郭の天守が必要だったのでしょうか。

同、城郭の基壇の標高比較
 安土城:  標高 199m、
 豊臣大阪城:標高  31m
 姫路城:  標高  46m
 駿府城:   標高  24m
 江戸城:   標高  28m
標高199mの安土山に織田信長が天正4年(1576年)正月に天下布武構想に燃え着工、3年後に完成(急勾配の安土山、標高差130ⅿに、石材を運び上げた凄さ)。本格的な石垣の山城で、且つ高層天守も我が国、城郭史上初めて。 城内の石垣は、観音寺山(標高433m山麓からの陸運)、長命寺山(長命寺川と西の湖の水運)、長光寺山(陸運)等から引き出して、急勾配の標高差130m余の安土山へ運び上げた。

信長は、岐阜城の天守閣、安土城の『天主閣』に居住した稀有の武将。 一般的には、天守閣は日常生活の居住には使われていない。 天正3年(1975)暮れには、家督を嫡子、信忠に戦国大名の地位を譲り、 自分は天下人になった。
天正10年(1582年)6月2日「本能寺の変」で自刃。享年49歳。
(記事投稿日:2024/08/04、#762)
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