知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『アイルランド ダブリンの思い出(ゴルフとピーターラビット)』―プロゴルファーA氏も、真っ青の、強烈な海風と、ヒースのラフ― 

2020-04-29 21:46:11 | 外国

『アイルランド ダブリンの思い出(ゴルフとピーターラビット)』

―プロゴルファーA氏も、真っ青の、強烈な海風と、ヒースのラフ―      
 

 今度のテーマでは、冒頭から脱線です。 『カバン持ち』を国語辞書で調べてみると、次のようにありましたが、自分の場合は、そのどちらとも、微妙に違っているところがありました。

❶《主人の鞄を持って供をする人の意から》秘書や助手など。
❷上役にへつらい、いつもついて回る者を軽蔑していう語。

 昔、お世話になった会社で、上司(凄いあだ名で○○天皇)のカバン持ちで、4カ国(仏・独・英・アイルランド)、訪問先7社を、日本を日曜出発・日曜帰国の一週間の『ハードスケジュール』で海外出張しました。 当時は、大らかなもので、中間管理職でもビジネスクラスが使えました。 

 当然ですが、この『ハードスケジュール』には、成田を夕方発、パリに夕方着を予約して、到着日の翌日早朝から予定消化に備えていました。 時差が8時間もありますので、訪問先7社の幹部との『5日間連続してのアポとり』は、毎晩、21時から24時の間に国際電話でやりました。 出発前から疲労困憊で『風邪気味』でした。

 この上司は、某航空会社のグローバル会員でしたので、出発の前々日に突然『エアフランスのファーストクラスがとれたので変更してくれ』と来ました。 一瞬『エアフランスのファーストクラス』の魅力に傾きましたが『出発前から疲労困憊で「風邪気味」』の状態ですので、即、お断りしました。 凄いあだ名の上司のこと、今まで、こんな断り方をされた、経験がなかったようでした。 その後、稀にお会いする酒の席では、ずーっと、このことを言われました。

 さて、本題に戻ります。 この出張中に、上司とは別に、アイルランドのダブリンのB&Bに泊まりました。 B&B:ベッド・アンド・ブレックファスト(英: bed and breakfast)とは、イギリスや北米、アイルランド、ニュージーランド、オーストラリアなど、主に英語圏各国における(多くの場合小規模な)宿泊施設で、宿泊と朝食の提供を料金に含み、比較的低価格で利用できるもののこと。

 ダブリンには、ゴルフ場が沢山あります。 米国のトランプ大統領もここにゴルフ場を持っており、エピソードもあります。 『トランプ大統領の会社は当初、海岸、2.8キロメートルに幅20メートル、海抜5メートルの工事を予定した。 しかし「地元住民と環境団体の反対」を受け、2016年12月に約625メートルと約250メートルの護岸工事に計画を修正』と。

 この出張時、休日にプレーした海岸のゴルフ場の名前は、どうしても思い出せません。 ご一緒にラウンドして頂いた、某商社のダブリン支店長、曰く『プロゴルファーA氏も、真っ青の、強烈な海風と、フェアーウエイ以外はすべて、ヒースのラフ』を一番ホールですぐわかりました。

ウエブ情報(アイルランド・ゴルフ紀行 その①ダブリン)より引用

 ヒースのラフからの悲惨なアウト(脱出)の苦労の洗礼を受けたのは自分でした。 日本のススキの背丈を短くしたようなヒースは、痩せ地『ヒース』に、しがみ付くようにびっしりと茂っており、よほどの腕力、膂力があっても、アンプレイアブルで脱出するのが普通ですが、ニッポン男子ですので、トライ、3打でアウトできました。

 日本のゴルフのように、アウト・インの間に昼食は入りませんので、当然『スルー』でプレイになりました。 たしか、10番ホールで、凄いあだ名の上司が、ヒースのラフにつかまりました。 数度、果敢にトライするも、脱出できずに、ローカル・ルールならぬ、オマケの仲間ルールで、アンプレイアブルとして、次の11番ホールに進みました。

 この11番ホールには、次の2枚の写真とはかなり違いますが、将に童話の世界の可愛い『ピーターラビットの群れ』、十数羽の群れが、100ヤード付近と190ヤード付近に、二つおりました。 草を食むやつ、背伸びをして警戒するやつと、まったく絵本の世界でした。  

 


ウエブ情報(ピーターラビットの群れの画像)から引用

 オナーの自分が、『可愛いピーターラビット』に、普段いつもやってる『テンプラ』や、『ゴロ』での直撃が心配で、逡巡していると、ダブリン支店長から、『「テンプラ」、「ゴロ」どちらで直撃しても全く当たりません、彼らは簡単にかわします。 大丈夫です。 どうぞ』と。 ダブリン支店長も、自分も二つの群を、軽くオーバードライブしました。 

 凄いあだ名の上司は、『可愛いピーターラビット』を気にし過ぎたのでしょうか、運悪く連続OBでした。 前のホールのヒースのラフの大タタキで、参ったのでしょうか、『ウサギにも馬鹿にされた、もう上がろうと』と、アイルランド ダブリンの思い出のラウンドは、11ホールのドラマで終わりました。
                          (20200429纏め #161 )

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『フウチョウ(風鳥)・ゴクラクチョウ(極楽鳥)に、大昔に遭遇』ーニューギニア島のゴクラクチョウと、小笠原島だけに棲むメグロに―

2020-04-27 16:43:55 | 野鳥

『フウチョウ(風鳥)・ゴクラクチョウ(極楽鳥)に、大昔に遭遇』

ーニューギニア島のゴクラクチョウと、小笠原島だけに棲むメグロに―

     

 半世紀も昔のことです。 昔お世話になった会社の香港事務所に駐在していた時に、香港島の中央部の中腹の堅尼地道にある円筒形の豪華なマンション、ここに、お住いの所長宅にご招待頂ました。 

 少し脱線しますが、簡単に地理的な位置関係です。 香港のヴィクトリア港が香港島北側の中央に位置、海岸に平行に幹線道路は、東西に走っています。 現地代理店の社長によく聞かされたのは『昔、龍和道は明治道りと変えられ!、「ココより上には、犬と○○人は入るべからず」と、立て看板があった』そうです。

 幹線道路は海岸から順に上に;
  龍和道(日本占領時代、1941-1945、明治通り
  夏愨道(日本占領時代、1941-1945、大正通り)
  堅尼地道(日本占領時代、1941-1945、昭和通り)

 マンションの駐車場からも、リビングルームからも、ヴィクトリア港が良く、見下ろせましたのを覚えています。 その時に、リビングルームのサイドボードの上の、ガラスケースに、優雅に羽根を広げて、収まった『ゴクラクチョウ(極楽鳥)』の剥製に遭遇しました。 この鳥が、フウチョウ(風鳥)と総称され、別称が、ゴクラクチョウ(極楽鳥)と知りました。 持ち主も、『フウチョウ(風鳥)』とは、ご存じなかったようです。
  ウキぺデイアより引用
 

ここで、ウエブ情報です。
 オーストラリア区の熱帯に生息し、特にニューギニア島には多数の固有種が生息する。 雄の成鳥が美しい飾り羽を持ち、繁殖期に多彩な求愛ダンスを踊ることで知られる。雌の成鳥は地味な外見をしている。 フウチョウ(風鳥)と総称される。 ゴクラクチョウ(極楽鳥)の別名でも知られるが、正式な和名としては採用されていない。、

 (少し残酷な言い伝えですが、敢えて引用しました。) 16世紀、ヨーロッパに初めてオオフウチョウが、もたらされた時、各個体は交易用に足を切り落とされた状態で運ばれていた。 そのため、この鳥は一生枝にとまらず、風にのって飛んでいる bird of paradise (天国の鳥)と考えられた。 また、昔、風をえさにしていたとされることから「風鳥」と名づけられた。

 この経験以来、この熱帯・ニューギニア島に棲む『ゴクラクチョウ(風鳥)』と、小笠原島だけに棲む『メグロ』は、自然の野生の状態で見てみたいと、想い続けて半世紀がたちました。

                                                       (20200427纏め #160)

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『日本海溝・千島海溝地震で、津波30ⅿ弱、発生切迫,内閣府は発表』 なぜ今!』―津波の波長は、数十km~数百km、波高30ⅿは『防波堤や、防潮堤』では―

2020-04-22 16:03:55 | 地球・火山・地震・津波

『日本海溝・千島海溝地震で津波30ⅿ弱、発生切迫,内閣府は発表なぜ今!』

―津波の波長は、数十km~数百km、波高30ⅿは『防波堤や、防潮堤』では―

 

 先日(20200420)『内閣府が国内最大の地震想定 規模はM9.3・津波、波高30メートル』とショッキングな見出しの記事が日経の社会欄に載りました。先ず、その抜粋です。

 内閣府は21日、北海道から東北地方北部の太平洋側を震源とする巨大地震の新たな想定を公表した。地震の規模は北海道沖の千島海溝で国内最大のマグニチュード(M)9・3、東北沖の日本海溝でM9・1を想定し、それぞれ最大で高さ約30メートルの大津波が東日本の広範囲を襲うと推計した。いずれも「発生が切迫している」として、防災対策の見直しを急ぐ方針だ。
 
 千島海溝の巨大地震は、東日本大震災(M9・0)や南海トラフで想定された巨大地震(M9・1)を上回る規模。沿岸部における津波の高さは、北海道えりも町の27・9メートルが最大で、同町から根室市にかけて10~20メートル超と予想した。択捉島でも30メートル近くに達する。

 日本海溝の巨大地震の津波は岩手県宮古市の29・7メートルが最も高く、青森県八戸市は26・1メートルで、同県以北で東日本大震災を上回る。宮城県は10メートル前後、福島県は南相馬市などで20メートル近くに及ぶ。茨城県や千葉県でも5メートルを超える。

 

ウエブ情報『南海トラフ地震 ハザード情報』から;
 今世紀前半に、発生が予想される南海トラフ地震で発生する津波の最高波高は、下記のように予想されています。
    高知    34ⅿ
    静岡    33ⅿ
    東京島嶼部 31ⅿ

 上記のように、地震による津波の最大波高が、30ⅿ以上を予想されていますが、下記のとおり、どんなに記録を探しても、噴火や山体崩壊による津波を除いて、最大波高が30ⅿ以上のケースの記録はありません。 想像できることは;
   ❶ 波高計がない時代、または、波高計が据え付けされていない。
   ❷ 波高計の測定範囲(レンジ)不足、振り切れ・破壊されたケースもあり。
   ❸ 遡行高は、波高計が無くても、痕跡や記録が残っているケースがある。

 

ウエブ情報です。

地震による歴史的な大津波

❶ 1703年12月31日(元禄16年11月23日) 元禄関東地震 - M8.2程度。津波の最大波高は8m以上。   20m遡上(遡行高)したと考えられる地点もあり[28]。津波が犬吠埼から下田までを襲い、数千人が犠牲となった。もともと湖であった伊豆大島の波浮港がこの津波で海とつながった

❷ 1771年4月24日(明和8年3月10日) 八重山地震(明和の大津波) - 石垣島で死者・不明者12,000人。多良間島や宮古島でも大津波で被害。最大波高は不明遡上高は約85mとされてきたが、近年の科学的分析によると約30-40mとされる。津波地震とする説あり。

 ❸1923年(大正12年)9月1日 大正関東地震(関東大震災) - 津波の最大波高は静岡県熱海で12m遡上高は記録なし

❹ 2011年(平成23年)3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)-観測できた津波の高さでも9.3m以上(福島県相馬港) 岩手県大船渡市綾里湾で遡上高40.1ⅿ

 

噴火・山体崩壊による歴史的な大津波

① 紀元前1628年頃。ギリシャ・ミノア噴火(ミノア文明後期のサントリーニ島で起こった噴火)に伴う津波。地中海で最大波高90mの大津波が発生したとの推定がある。 アトランティス伝説や『旧約聖書』の「出エジプト記」(海が割れる奇跡の伝説)の元になったとの説もある。

② 1958年7月10日 リツヤ大津波、アメリカ合衆国・アラスカで発生した地震によりリツヤ湾奥で大規模な山体崩壊。 高さ約525mに及ぶ津波が発生。

③ 1792年5月21日 雲仙岳の噴火で眉山の山体崩壊による津波、遡上高は、15~21ⅿ、最大遡上高は57ⅿ

普通の波の波長は、数メートルから数百メートルですが、津波の波長は、数十キロメートルから数百キロメートルありますので、もし実際に発生したら『ハードの防波堤や、防潮堤』では防げるのでしょうか。 拙ブログ『岩手県普代村の大津波への備えで犠牲者ゼロ、から判ったこと!』の中の対策が参考になりそうです。
                  (20200422纏め #158) 

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『史上最悪の長期化するCOVID-19対策は、スペイン・インフルエンザに学べ』—平凡ですが、三密回避(一番難しいが)と、マスク、うがいの徹底―

2020-04-19 09:02:10 | 健康

『史上最悪の長期化するCOVID-19対策は、スペイン・インフルエンザに学べ』

—平凡ですが、三密回避(一番難しいが)と、マスク、うがいの徹底―


 
 表題を変えたいほどの内容がウエブ情報にあります。 『スペイン・インフルエンザ』に学ぶことも多くありますが、隣国・韓国にもありました。 『韓国の「新型コロナ感染」は日本よりも先に終息する?』

韓国での一日の感染者数は2月29日が最も多く909人。以降、
3月
1日 =595人、
2日 =686人、
3日 =600人、
4日 =516人、
5日 =438人、
6日 =518人、
7日 =483人、
8日 =367人、
9日 =248人、
10日=131人
11日=242人
12日=114人、
13日=110人
と再び100人台をキープし、昨日(15日)は76人と、二桁まで減少した。
これはちょっと古い情報ですが、さらに直近の情報です。

【ソウル聯合ニュース】肺炎を引き起こす新型コロナウイルスを巡り、韓国の中央防疫対策本部は16日、この日午前0時現在の韓国での感染者数は前日午前0時の時点から22人増え、計1万613人になったと発表した。死者は前日から4人増え、計229人になった。

1日当たりの新規感染者数は今月9日以降、20~30人台で推移しており、ここ4日間は20人台にとどまっている。

下記URLのグラフには、中国のデータ(未発病はカウントしない)を除くと、韓国の対策に学べと切実に思います。

『人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【国別】』https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/death.html   (このURLで検索できない場合は、、検索タイトル窓に、タイトル『人口あたりの新型コロナウイルス死者数の推移【国別】』を入力ください。韓国・台湾・中国の数値の傾向は、今後も要注意です。) 

 人類はスペイン風邪のずっと前・中世ですが、『細菌・ペスト菌』によるペスト(黒死病)で、8,000万人か1億人(人口4億5,000人の22%)が死亡したと推計されています。 当時の人口の半分が感染し、抗生剤も抗生物質もなく、医療体制も整っていない時代で、致死率は50%前後と言われています。 

 これと同等のパンデミックが、およそ100年前、20世紀初頭にありました。
隣国、韓国(当時大韓帝国)には、日本統治時代のスペイン インフルエンザの記録はありませんが、日本のスペイン インフルエンザの大惨事から判断して、相当の被害があったものと思われます。 しかし、韓国は日本と違って、MERSの経験がありましたので、今回のCOVID-19にはタイムリーで適切な対策ができたと思われます。

 このスペイン インフルエンザは、H1N1型インフルエンザ『ウイルス』が原因と特定されていても、他のインフルエンザとは異なった特徴がありました。

① 乳幼児と(0-2歳)、高齢者(70歳以上)の免疫不全者に集中
② 夏から秋に大流行、一般のインフルエンザの流行は冬がピーク

ウエブ情報です。
 Spanish Flu (influenza) )は1918-1920年に世界各国で極めて多くの死者を出したインフルエンザによるパンデミックの俗称である。第一次世界大戦時に中立国であったため情報統制がされていなかったスペインでの流行が大きく報じられたことに由来する(スペインが発生源という訳ではない)。1918年パンデミックとも呼ばれる。 
1918年1月から1920年12月までに世界中で5億人が感染した[2]とされ、これは当時の世界人口の4分の1程度に相当する。その中には太平洋の孤島や北極圏の人々も含まれた。死者数は1,700万人から5000万人との推計が多く、1億人に達した可能性も指摘されるなど人類史上最悪の感染症の1つである。アメリカ合衆国ではパンデミックの最初の年に平均寿命が約12歳低下した。 
近年の研究により、スペインかぜはH1N1亜型インフルエンザウイルスによるものと判明している。(H1N1によるパンデミックは、スペインかぜと2009年の新型インフルエンザの2回である) 

スペイン          
インフルエンザ;  人口   感染者数(感染率)  死者数(致死率)
1918-1920世界  18-20億人  5億人(25-28%) 2—5千万人(4-10%)
1918-1919日本   5,500万人  2,116万人(38%)  26万人(1.2%)   
1919-1920日本   5,500万人   241万人(4.4%)  13万人(5.4%)

1920-1921日本   5,500万人   22万人(0.4%)   4千人(1.8%)
1918-1919朝鮮    1,691万人      データなし           データなし
(日本統治時代)


SARS        人口   感染者数(感染率)  死者数(致死率)
2002-2003世界   62億人  8,422人(0.0001%)  916人(10.9%)
2002-2003日本   1.27億人   0(0.00%)      0人(0.00%)
2002-2003韓国   0.48億人   0(0.00%)       0(0.00%)  
  
MERS        人口   感染者数(感染率)  死者数(致死率)
2015-2019世界   73 億人  2,494人(0.00003%)  858人(34.4%)
2015-2019日本   1.27億人  0(0.00%)      0人(0.00%)
2015-2019韓国   0.52億人  186人(0.00%)    36人(0.00%)

COVID—19     人口   感染者数(感染率)  死者数(致死率)
2020-2020世界   76 億人  198 万人(0.03%)  13万人(6.7%)
2020—2020日本   1.27億人   9,795人(0.008%)  154人(1.6%)
2020—2020韓国   0.52億人  10,384人(0.02%)   200人(1.9%)

 時系列に、コロナウイルス感染症と新型コロナウイルス感染症の数値を並べてみても、今回の新型コロナウイルス・COVID-19の変異と感染は、今後どうなるか、想像もつきません。 

 表題は、20200415-0417の3日間、シリーズで日経新聞の社会欄に連載されました『忘れられたパンデミック「スペイン・インフルエンザに学べ」』からヒントを得まして、備忘録に纏めました。

 喉元過ぎれば熱さを忘れると言われますが、日本だけではなさそうです。  『どんな疫病だろうが、戦争だろうが、飢饉だろうが、これほど多くの人間が、これほど短期間に亡くなったことはない』と米国の歴史学者のA.W.クロスビー氏はこう言っています。 この本の原題は『アメリカの忘れられたパンデミック』だそうです。 日本では『日本を襲ったスペイン・インフルエンザ』の著者・歴史人口学者の速水融氏は『・・・スペイン・インフルエンザについて、日本では、それをタイトルとした一冊の著書もない』、このように忘れられた理由は、第一次世界大戦と関東大震災と。 

 さらに、スペイン・インフルエンザの致死率は、2%程度であったが、SARSは10%程度、MERSは、30%超と比べても格段に低い。 しかし、COVID-19の
致死率はすでに、スペイン・インフルエンザの致死率を超えています。 せめての救いは韓国の状況が大改善されており、日本も早く追いつきたいものです。

 

 時系列に、コロナウイルス感染症と新型コロナウイルス感染症の数値を並べてみても、今回の新型コロナウイルス・COVID-19の変異と感染は、今後どうなるか、想像もつきません。 

ウエブ情報にありました。

「新型コロナウイルス感染症」(COVID-19)の感染拡大が連日報道されていますが、そもそも「コロナウイルス」自体は珍しいウイルスではありません。 通常のコロナウイルス感染症は一般的に『風邪」と診断される呼吸器感染症です。

 気道粘膜に感染することで、咳、鼻水、高熱などの症状を引き起こします。コロナウイルスは風邪の原因ウイルスの10~15%を占めると考えられています。 毎年冬に流行のピークが見られ、ほとんどの人が6歳までに感染し、多くは軽症で済みます。

 これまでに突然変異で生まれた新型コロナウイルスで引き起こされた病気として、「MERS(中東呼吸器症候群)」や「SARS(重症急性呼吸器症候群)」があります。

 今回の新型コロナウイルス(COVID-19)は、MERSやSARSに比べれば症状は軽いものの、通常のコロナウイルスよりも肺炎を起こしやすいものであることが分かってきました。

 なお、「コロナウイルス」という名称は、電子顕微鏡で観察すると王冠(ギリシア語で「コロナ」)のような形をしていることから名づけられました。少し専門的な話になりますが、プラス鎖の一本鎖RNAを遺伝子に持つ、表面に突起があるウイルスです。

 コロナウイルスは、人だけでなく、様々な動物に感染します。イヌ、ネコ、ウシ、ブタ、ニワトリ、ウマ、アルパカ、ラクダなどの家畜、シロイルカ、キリン、フェレット、スンクス、コウモリ、スズメからも、それぞれの動物に固有のコロナウイルスが検出されており、いずれも感染した動物に、主に呼吸器症状や下痢などが見られます。多くは種固有のもので、特定の動物がかかるコロナウイルスは、人を含む他の動物に感染することはありません。人に感染するのは、人に感染するコロナウイルスです。

 しかし何らかの理由で遺伝子変異が起こると、それまでは他の動物しか感染しなかったようなウイルスが人に感染することがあります。これが新型ウイルスです。これまでに突然変異で生まれた新型コロナウイルスで引き起こされた病気として、「MERS(中東呼吸器症候群)」や「SARS(重症急性呼吸器症候群)」があります。

 今回の新型コロナウイルス(COVID-19)は、MERSやSARSに比べれば症状は軽いものの、通常のコロナウイルスよりも肺炎を起こしやすいものであることが分かってきました。

(yahoo新型コロナウイルス感染症まとめ20200418 1800時点より引用)


 
  この三つのグラフですが、日本国内の場合は、PCR検査数を抑制(その理由❶検査施設が少ない ❷無症状でも今は入院で対応 ❸厚労省は誤判定を警戒)国外の場合は、中国の『症状のみの判断』で算出されており、まともな比較ができない状態です。

 新型コロナウイルス感染症の感染者は世界でも、日本でも指数関数的な増加は、驚くべき事態です。 新型コロナウイルス感染症は、南半球でも熱帯地域でも感染症が拡大していますので、SARS やMERSのように高温多湿が有効とは思えませんし、ましてや、SARS やMERSのように、知らぬ間に、抗体を持つ人間が、どんどん増えるなどに期待するような楽観視はできないのではと、恐怖を感じます。 
                         (20200418纏め #155)

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『同胞を敵から守り、勝つために工夫もするが、成功も失敗もあるのが武器』—永遠に、平和時に、使われているのが孔明の兵站戦線用の一輪車―

2020-04-07 08:19:54 | 兵器・戦争

『同胞を敵から守り、勝つために工夫もするが、成功

 も失敗もあるのが武器』

『永遠に、平和時に、使われているのが孔明の兵站戦線用の一輪車』

 

  『必要は発明の母』とか『窮すれば通ず』があります。 そのような格

 言通り、歴史上で創られたものがあります。

 

❶諸葛亮孔明の兵站戦線用の一輪車(2世紀)

 ウエブ情報(なんでも三国志)引用

  蜀が魏を攻める際に、道が険しく、食糧の輸送に四苦八苦しており、それをスムーズにできるように発明した物。 蜀は、今の四川盆地にあり、中原の魏を征服するのが念願でしたが、『守るによし』の蜀は、中原への遠征には『蜀道の険』という難所があります。

 

ウエブ情報(蜀の桟道の画像)引用

 『蜀道の険』とは漢中から成都への桟道の事を指す。 李白『「蜀道の難は、青天に上るよりも難かし」と歌ったほどの難所』であった。  中でも、垂直に切り立った岩肌に取り付く蜀の桟道は、現在は観光名所(四川省広元市朝天区 明月峡、陝西省漢中市勉県 石門桟道など)として知られる。 日本人ならば『隧道・洞門・覆道』等の代案を考えたかもしれません。

 中国の歴史上の人物で、凄いと思える人の一人が諸葛亮孔明ですが、劉備に仕え、劉備にその後継者にと見込まれても断り、二番手を貫いた人物です。 結局、司馬遷の子孫で、粘り強かった司馬懿仲達の『蜀の兵站戦線の弱点』を徹底的についた作戦が実り、諸葛孔明の第5次に及ぶ北伐・中原進出はなりませんでした。 しかし『一輪車(中国名 木牛流馬)』現代までも残りました。

 

現代でも伝わり使われている『一輪車ネコ』
ウエブ情報(一輪車ネコの画像)引用

 このルーツが諸葛亮孔明の一輪車にあったのに驚きます。 小さいころに、工事現場よく見た、一輪車、いまでも現役です。 この一輪車、「ネコ」や「猫車」と呼ばれているそうです。 その由来は諸説ありますが、有力視されているのが建設現場にあります。 板を渡しただけの幅の狭い足場のことを『ネコ足場』や『キャットウォーク』と呼んでいますが、ここを通るための一輪車をネコと呼んだのではないかという説です。

 

❷数メートルの厚さの城壁を攻める攻城砲・ウルバン砲(15世紀)

 この砲は、オスマン帝国が1453年のコンスタンティノープル攻略戦で使用した大砲「ウルバンの巨砲」とも呼ばれる。 名前は開発者である15世紀のハンガリー人ウルバンに因む。 ウルバンは当初東ローマ帝国側に大砲を売り込んだが、拒絶された(しかも牢獄に送られた)ためにオスマン帝国に与したと言われている。 

ウエブ情報(ウキペディア)より引用

 このウルバン砲に纏わる逸話を二つ、

●『わたしがあなたからほしいものは、ただ一つ。 あの街をください』
ビザンチンの歴史家ドュカスが伝えるオスマントルコの若き皇帝メフメト2世が、大宰相カリル・パシャ(後に粛清してしまう)に、父ムラト2世がとった融和共存策をかなぐり捨てて、ビザンチン(東ローマ)帝国首都コンスタンティノープル(=あの街)征服を決行することを伝える台詞です(塩野七生『サイレント・マイノリティ』より)。 この皇帝は、コンスタンティノープルを三度攻めて、1453年、三度目の正直で落城させています。

● このウルバン砲は、2回目に使われたときは、1807年のイギリス・オスマン戦争中の、作戦名『ダーダネルス作戦』に因み、『ダーダネルス砲』と呼ばれました。 三百数十年後に使用可能な青銅製の巨砲、または製造ができたことが脅威です。

 

❸パンジャンドラム(20世紀)

 20世紀フォックス制作の『史上最大の作戦(The Longest Day)』 で有名な、ノルマンディー上陸作戦(Invasion of Normandy、連合軍130万余 vsドイツ軍38万)は、第二次世界大戦中の1944年6月6日に連合軍によって行われたドイツ占領下の北西ヨーロッパへの侵攻作戦。 正式作戦名「ネプチューン作戦」(Normandy landings)。 なお上陸からパリ解放までの作戦全体の正式名称はオーヴァーロード作戦(Operation Overlord)。 

 この作戦には、ユニークな陸上地雷『パンジャンドラム』が開発、製造され、投入されています。 パンジャンドラム((The Great) Panjandrum)とは、第二次世界大戦中にイギリス軍で開発が行われていたロケット推進式の陸上地雷です。 これは陸上地雷というより、陸上走行爆弾と呼ぶ方が、合っているかと思います。

 約1.8トンの炸薬を詰めた本体を直径3mの車輪で挿んだボビン状の構造。車輪のリムに装着された多数の固形燃料ロケットモーターを一斉に噴射させることによって車輪を回転させて走行する。つまり、ロケットによって直接推進力を発生させるのではなく、あくまでも車輪と地面の摩擦抵抗によって前進する。これは海岸の砂地のような場所では、車輪がただ空回りする事になるのは自明の構造であり、根本的な欠陥であった。 また、簡易化のため方向を安定させるジャイロスコープなどは一切装備されておらず、これも後に致命的な欠陥となった。 ユニークな発明ですが、実戦、フランス海岸のドイツ軍の陣地破壊には役立たなかったようです。 
  (20200406纏め #153)

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