知る喜びと、撮る喜びのつぶやき通信  (読める限り読み文章にする。 歩ける限り撮り続ける『花鳥風月から犬猫太陽』まで)

興味のあることは、何でも調べて文章にする。   写真は「光と影」と言われるが、この理解には、まだまだ、ほど遠い.

『守りたい・残したい田園風景 1(秋田県象潟地域 九十九島)』 『かって、日本各地の田園風景に、似たような風景がありましたが!』

2022-09-20 23:08:10 | 田園・山里風景

『守りたい・残したい田園風景 1(秋田県象潟地域 九十九島)』

『かって、日本各地の田園風景に、似たような風景がありましたが!』

 

九十九島

鳥海山のふもとに点在する103あまりの島々が田園地帯に浮かんでいるように見える象潟(きさかた)(*)独特の風景です。

ウエブ情報から引用 

象潟(きさかた)(*)

秋田県にかほ市象潟地域の地形で、現在は平地だがかつては潟湖(せきこ)(*)で、それを象「潟」と呼んだ。 国の天然記念物で、鳥海国定公園の指定地。 また、2014年3月26日より、おくのほそ道の風景地の一つとして国の名勝にも指定されており、おくのほそ道最北の地と銘打たれている。

 

潟湖(せきこ)(*)
砂嘴 (さし)、砂州、沿岸州などによって海の一部が外海と隔てられてできた湖沼。 秋田県八郎潟、静岡県浜名湖など。 潟(かた)。 ラグーン。

 

九十九島の由来は、海に面した鳥海山にあります。 山頂付近の地形を見ると、北に開いた馬蹄形の窪み(東鳥海馬蹄形カルデラ)があることがすぐわかります。 これは、紀元前466年におきた山体崩壊の跡です。 この巨大崩壊は、「象潟岩屑なだれ」と呼ばれ、白雪川に沿って一気に流下し象潟平野に達し、先端は日本海に突入しました。 その時、山頂から滑り落ちてきた巨大岩塊の集積で「流れ山」と呼ばれる小山の集まりが、東西1km南北2kmにわたり海の中に浮かぶ入り江を形成しました。 これが、象潟の原形「九十九島」です。
さらに1804年、象潟大地震がおこり、約2m以上隆起して、干潟(陸地)になり現在の姿となりました。 国指定天然記念物「象潟」(九十九島)の絶景は、道の駅「ねむの丘」展望室から一望できるそうです。

 

山形県長井市(平野)

典型的な散居集落であり、季節風をさえぎる屋敷林の中に、茅葺屋根・白壁土蔵や池が今も数多く残り、素晴らしい農村景観を形成している。

ウエブ情報から引用

 

明治時代から続く『耕地整理』と、第二次大戦後の『農地改革』の二大改革で、

このような風景は、大分減りましたが、農業は大幅に改善されました。

 

『耕地整理』

耕地整理法は1899年(明治32年)制定され、1900年(明治33年)に施行された。 当初、耕地整理の事業目的は「耕地の利用を増進する目的を以て、その所有者共同して土地の交換若は分合、区画形状の変更及道路、『畦畔(けいはん)』(*)若は溝渠の変更廃置を行うことを謂う」(同法第一条)とされた。 交換分合による分散所有地の集団化、一枚一枚の区画の「正形」化と「広閲」化、道路の直線化等による既耕地の耕作、適作の便の改良が目的として示された。

『畦畔(けいはん)』(*)

水田に流入させた用水が、外にもれないように、水田を囲んで作った盛土等、の部分のこと。

 

『農地改革』

農地の所有制度を改革すること。 特に第二次大戦後,1947(昭和22)~50年にかけて GHQ の指令によって行われた日本農業の改革をさす。 不在地主の全貸付地と,在村地主の貸付地の保有限度(都府県で平均一町歩,北海道で四町歩)を超える部分を国家が買収し,小作農に売り渡し自作農化した。 また,物納小作料を金納化するなどの改革が行われ,旧来の地主・小作制度は解体された。

 

それでも、最近の日本の食料自給率38%と低い数値になっており、単純に考えると日本国内の食べ物の6割以上を輸入に頼っていることになります。 さらに深刻な状況は、瑞穂の国・日本は『仮想水』輸入大国です。

 

その瑞穂の国・日本には「猫の目農政」と呼ばれた平成の米政策

1995年に食糧管理法を廃止し、新たに「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(食糧法)」が制定。 それまでの国による全量管理から民間主導の仕組みへと大きく移行しました。 一方、米の消費は減少し続け、生産調整の取り組みへの閉塞感も募っていきました。 そこで、2004年から米政策改革を実施。需要に応じた生産数量目標(米を作る面積)を配分する方向に転換しました。
2009年に民主党が政権を奪取すると、日本の農政史上初となる米への補助金「戸別所得補償」を掲げ、10アールあたり15,000円の交付金が支給されました。 しかし、2012年に自民党政権が復帰すると、2014年1月末の施政方針演説で当時の安倍晋三首相が「いわゆる減反を廃止する」と宣言。このようにめまぐるしく転換した平成の農政は「猫の目農政」とも呼ばれました。

 

美しい田園風景を見ても、即、頭をめぐることは、低い食料自給率と仮想水輸入大国です。 この二点だけの改善でも、大きな基本的な課題が立ち塞がります。 縦割り多組織と、多機能と、多規制です。 目の前のできることから、やっていきましょう。

(記事投稿日:2022/09/20、#574)

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